昨日は駅の近くにある図書館で借りた「ジキル博士とハイド氏」を観ましたので、その事について書きます。
本当なら今から三熊野神社大祭をやるのですが、こんなご時世という事もあって、3月23日に中止が決まったそうです。流石にこれとばかりは、どうにも出来ませんので、もうしょうがないですね…。



全ての人間には善と悪、両方の面があると考えているジキル博士は、悪の力を開放出来る薬を開発し、ハイドに変身する事に成功する。
だが次第にハイドの力が強くなり、薬を飲んでいないのにハイドに変身出来るようになってしまう。
殺人まで犯し、ついには自分の婚約者にまで襲い掛かる…。



サイレント時代から何度も映画化されている「ジキル博士とハイド氏」を、再び映画化した物。
内容は昔観た事がある、スペンサー・トレイシーが主演した1941年版とそんなに変わりはありませんが、ジキル博士とハイドの差別化をはっきりと描いていた、こちらの方が楽しめました。
「魔人ドラキュラ」や「フランケンシュタイン」といった、1930年代前半に作られていた他のトーキー映画と同じように、オープニングとエンディング以外BGMが一切ありませんでしたが、中々飽きさせない作りになっていましたので、殆ど気になりませんでした。
個人的に自分が今まで観てきた「ジキル博士とハイド氏」の中では、これが最高傑作だと思います。
ジョン・バリモアドリュー・バリモアの祖父でもある)が主演したバージョンは、おそらく殆ど特殊メイクを使ってないにも関わらず、見事に別々のキャラを演じ分けていましたが、それ以外はあまり印象に残りませんでしたし、1941年版はハイドがジキル博士と見た目が殆ど一緒で違いがなく、迫力がありませんでしたから。
また本作と41年版を収録したDVDがありますので、興味のある方はどうぞ→ジキル博士とハイド氏 コレクターズ・エディション


スタッフ
監督/製作:ルーベン・マムーリアン
原作:ロバート・ルイス・スティーヴンソン
脚本:サミュエル・ホッフェンスタイン、パーシー・ヒース
撮影:カール・ストラス



キャスト
ヘンリー・ジキル博士/エドワード・ハイド氏:フレドリック・マーチ
アイヴィー・ペアソン:ミリアム・ホプキンス
ミュリエル・カルー:ローズ・ホバート
ラニョン博士:ホームズ・ハーバート
ダンヴァズ・カルー准将:ハリエル・ホブズ
プール:エドガー・ノートン
ホーキンズ夫人:テンペ・ピゴット


動画もありますので、もし良ければどうぞ↓

ちなみにフレドリック・マーチは、とある伝記映画でジョン・バリモアを演じた事があるそうです。
何だか妙な縁というか、繋がりがあるなぁ(笑)。



1枚目はジーキル博士とハイド氏からで、2枚目はFredric March on TCMから。

参考:映画 ジキル博士とハイド氏 - allcinemaジキル博士とハイド氏 (1931年の映画) - Wikipedia