昨日はひかりTVで「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」を観ましたので、その事について書きます。



地球侵略を企むバイラス星人は、宇宙船を送り込んでいた。
しかしそこへガメラが現れて、宇宙船は破壊されてしまう。
何とか生き残った2号機は、近くにいたボーイスカウトの正夫とジムをさらい、さらにガメラにコントロール装置を付けて意のままに操り、黒部ダムや東京を襲撃する。
地球人は2人の少年を犠牲にして戦うか、少年達を助ける為に降伏するかという二者択一を迫られ、ついに彼らを助ける為にバイラス星人に降伏する事になった。
だがそんな時、正夫とジムはいたずら好きの才能を活かしてガメラを解放し、自分達も脱出に成功する。
追い詰められたバイラス星人達は合体して巨大化し、ガメラに戦いを挑んだ…。



初の宇宙怪獣(正確にいうと、怪獣ではなく宇宙人)との戦いを描いた、人気シリーズ第4弾。
一応子供向けではあっても、大人が楽しめるようにドラマ部分にも力を入れていた前作とは違い、ここから完全に子供向けになっているのが大きな特徴。だがその一方でストーリーに深みがなくなり、スケールダウンしてしまった感じは否めない。
特に低予算のせいで、過去作品からの流用映像が多くなり、違う映画の筈なのに、まるで同じ映画を観ているような気分になってしまう。特にガメラが東京を襲撃するシーンでは、初代からの流用な為、いきなりモノクロになってしまうのだ。このシーンが非常に浮いており、あまりにも不自然過ぎる。
またバイラス星人も、自分達は優秀な種族だと言っている割には、子供達の「怪獣が暴れてるぞ!!」という嘘に簡単に引っ掛かったり(その怪獣とは勿論彼らのボスの事で、見張りも付ける事なく、その場から離れてしまっている)、子供達が脱出した理由が分からなかったなど、本当に優秀なのか疑わしい部分があったりする。
ひょっとしたらバイラス星人が優秀なのは本当だけど、映画に登場した連中がアホなだけなのか、それとも彼ら全体が本当に馬鹿なのか、劇中で明らかになる事はなかった。
いずれにせよバイラス星人達が、優秀な種族(笑)と言われても不思議ではない。
このように映画自体の出来は、さほど良いとは言えないが、ガメラと聞いたら誰もが思い浮かべる「ガメラマーチ」は本作から登場したものであり、後のシリーズの基礎基本を作り上げた作品である事は決して忘れてはならない。


スタッフ
企画:藤田昌一、仲野和正
製作:永田秀雅
脚本:高橋二三
監督:湯浅憲明(本編・特撮とも)
助監督:今子正義
音楽:広瀬健次郎
撮影:喜多崎晃
美術:矢野友久
録音:飛田喜美雄
照明:上原正一
編集:関口章治
スチール:沓掛恒一
製作主任:川村清


特撮班

特殊撮影:藤井和文
特撮合成:金子友三
照明:石坂守
操演:関谷治雄
音響効果:小倉信義
デザイン:間野重雄
協力:ボーイスカウト日本連盟日本コカ・コーラ
現像:東京現像所



主題歌
ガメラマーチ」
歌:大映児童合唱団
作詞:永田秀雄
作編曲:広瀬健次郎
レコード発売:大映レコード



キャスト
島田伸彦(ボーイスカウトのリーダー):本郷功次郎
中谷正夫(ボーイスカウト):高塚徹
ジム・モーガン(同):カール・クレイグ・ジュニア
中谷マリ子(正夫の姉、ボーイスカウト指導員):八重垣路子
青山順子(ボーイスカウト指導員):渥美マリ
柴田正子(同):八代順子
正夫の父:北原義郎
医者らしい男:橋本力、豪健司、夏木章、中原健、山根圭一郎
自衛隊司令官:藤山浩二
ジムの父:高田宗彦
ジムの母:メリー・ムロース
ボーイスカウト篠田三郎、船田精二、稲妻竜二
ドビー博士(国際海洋研究所所長):ピーター・ウイリアム
バイラスの声:若山弦蔵※ナレーターとして、クレジットされている
ガメラ:荒垣輝雄※ノンクレジット


動画もありますので、もし良ければどうぞ↓

しかしこの映画って、キャストが意外と豪華ですよね。
本郷功次郎さんは大映映画界には欠かせない役者ですし、橋本力さんは大魔神役や「ドラゴン怒りの鉄拳」でのブルース・リーの敵役、荒垣輝雄さんは初期のウルトラ怪獣の殆どを演じましたし、篠田三郎さんはウルトラマンタロウ若山弦蔵さんは名優ショーン・コネリーの日本語吹き替えで、あまりにも有名ですからね。


1枚目は映画 ガメラ対宇宙怪獣バイラス MOVIE-FANからで、2枚目はガメラ対宇宙怪獣バイラス - メタボの気まぐれ - 楽天ブログ(Blog)から。
参考はガメラ対宇宙怪獣バイラス - Wikipedia




それとオマケになりますが、今日こえ部に登録しました。
まだ何もやっておりませんが、いつか自分の声を投稿してみようかと思っていますので、また宜しくお願いします→http://koebu.com/mypage
その事もあって、プロフィールにもこれを追加する事にしました。