今日で「忍び寄る幽鬼/ファントム・クリープス ゾルカ博士の野望」を観終わりましたので、その事について書きます。


ストーリー
ゾルカ博士は透明になれるベルトや、巨人タイプのロボットを開発し、世界征服を企んでいた。
軍部の情報将校の活躍により、ゾルカ博士は死亡したかのように思われたが…。


解説&感想
「魔人ドラキュラ」で有名なホラー映画スター、ベラ・ルゴシ主演の連続活劇映画。
このゾルカ博士が開発した、スキンヘッドで強面のロボットが有名で(商品化もされて、近年ではロブ・ゾンビのコンサートにも出演したらしい)特撮好きなら1度は観た事があるのではないかと思います。
しかし残念な事にこのロボット、ポスターやスチール写真ではメインキャラのように扱われているにも関わらず、本編では殆ど活躍しません。
出番も少ないですし、エピソードによってはまったく登場しない事もありました。
タイトルの「忍び寄る幽鬼(ファントム・クリープス)」も、透明になれるベルトを開発した事によって、透明になったゾルカ博士の事を言っており、決してこのロボットの事ではないですし…。
ストーリー自体も、ゾルカ博士と軍部の情報将校とスパイの三つ巴の戦いを描いた物で、正直ロボットは別にいてもいなくても、そんなに変わらない気が…。
世界征服を企んでいるくせに、部下がたった1人しかおらず、おまけに待遇が悪いから嫌気が差して、部下が何度も裏切ろうとするから、もうね(笑)。
世界征服したかったら、ちゃんと組織を作ろうよと(笑)。
ちなみにこのロボットのスーツアクターであるエド・ウルフは、「ニューヨークの怪人」ではコロッサス(大男のようなロボット)を、「蝿男の逆襲」では蝿男を演じているそうです。
最後になりますが、前回のあらすじを解説する時の作りが、「スター・ウォーズ」シリーズにそっくりなのですが、何らかの影響を与えたという事でしょうか?


スタッフ
監督:フォード・ビーブ、サウル・A・グッドキング
製作:ヘンリー・マクレー
脚本:ウィリスト・クーパー、ジョージ・H・プリンプトン、ベイジル・ディッキー、ミルドレッド・バーイズシュ
音楽:カール・ハヨス、ハインツ・ロームヘルド、フランク・スキナー、クリフォード・ボーン、フランツ・ワックスマ


キャスト
ゾルカ博士:ベラ・ルゴシ
ボブ・ウェスト:ロバート・ケント
ドリュー:ドロシー・アーノルド
ジム:レジス・トーメィ
フレッド・マロリー:エドウィン・スタンレー
モンク:ジャック・C・スミス
ジャーヴィスエドワード・ヴァン・スローン
ロボット:エド・ウルフ(4話からエドワード・ウルフの名で、クレジットされている)


予告編です↓

俺はこのロボットさえ見られれば、後はどうでもいいわ



1枚目は映画 ファントム・クリープス ゾルカ博士の野望 - The Phantom Creeps MOVIE-FANからで、2枚目はFamous Monsters of Filmland - The Phantom Creeps Flickr - Photo Sharing!から。


参考
『忍び寄る幽鬼』(『The Phantom Creeps』 1939)
ファントム・クリープス ゾルカ博士の野望
闇のビデオライブラリ
The Phantom Creeps (1939) - IMDb
オタクなのになぜモテる? ロブ・ゾンビの秘密 - ENTERTAINMENT - X BRAND