今日は「ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発」(2008)を借りて見ましたので、その事について書きます。

洞爺湖サミットの開始に時をあわせるように、札幌に怪獣ギララが出現した。
各国の首脳達は色んな作戦で何とかギララを倒そうとするが、奴にはどの攻撃にも通用せず、全て失敗。
しかも邪魔者が入り、格ミサイルが発射されてしまった。
最悪な事に格ミサイル自体はそんなに大した事ないのだが、それがギララに当たると、ギララの遺伝子やDNAが全世界に広がる事に寄って、数えきれない程ギララが誕生し、やがて地球はギララに寄って埋め尽くされてしまうという…。
この世の終わりだと誰もが諦めかけた時、あるお寺に古くから伝わる正義の大巨神タケ魔人が姿を現わす!!


松竹が作った唯一の怪獣映画「宇宙大怪獣ギララ」(1967)の復活作。
と言っても前作とは何も繋がりはなく、完全に独立した世界です。
古き良き時代の怪獣映画の要素を、ふんだんに取り入れている事もあって、
主人公の隅田川すみれと戸山三平は、「ウルトラQ」の主人公万城目淳や戸川 一平、江戸川 由利子を思わせ、彼らの上司も同じくQに登場した田島義文さん演じるデスクを思わせます。
他にも主人公達が、冒頭でタケ魔人がいるお寺の前で踊り続ける人々を目撃し、それをカメラに抑えたのは良かったけど見つかってしまったので、出ていけと追い出される所は「キング・コング」(1933)で、子供が「目がギラギラしているから、ギララだよ」と名付ける所は「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」(1967)、そしてタケ魔人のキャラクターも、立場的には大魔神ウルトラマンやQのリトラのような感じです。
おまけに効果音が、昔のゴジラウルトラマンと同じで、こういうのが好きな人だったら、思わずニンマリするでしょう(笑)。
またこの映画の一番の見せ場と言ったら、やはりギララとタケ魔人のバトルでしょう!
少々コミカルタッチな所がありますが、基本的にはウルトラマンのような感じのバトルで、中々迫力があります!
しかも最近のウルトラマンと異なり、巨大感を出すためか基本的にゆっくりとしたものになっており、アクションにも変に人間を思わせる不自然な動きがないので、僕としてはこちらの方が遥かに好きですね。
このシーンはよく考えてみたら、ギララが初めて戦う姿を披露する事もあって、そういう意味でも必見です。
ただし残念な所と言えば、ギララの登場シーンに過去作品から流用映像がやけに多くて、手抜きに思えてしまった事です。
せっかく復活したのですから、全部新撮にしてほしかったです。

映画自体の出来はマジなのかふざけているのか、よく分からない部分が目立ちますが、怪獣ファンならきっと楽しめるのではないでしょうか?
個人的には前作のギララよりも楽しめました。


スタッフ

製作委員会メンバー:松竹、衛星劇場、ウェッジ・ホールディングス、リバートップ、トルネード・フィルムデフスターレコーズファミマ・ドット・コム
製作者:鈴木忍、河崎実叶井俊太郎、鈴木政信、塩田康一
特撮:特撮研究所
特撮アドバイザー:佛田洋
振付:香瑠鼓
特殊造型:品田冬樹、坪井浩一
音楽:福田裕彦
主題歌:デブパレード
製作プロダクション:リバートップ、コダイ、ズーイ


キャスト

隅田川すみれ(東京スポーツ記者):加藤夏希
戸山三平(東京スポーツカメラマン):加藤和樹
伊部首相:福本ヒデ(ザ・ニュースペーパー
大泉元首相:松下アキラ(ザ・ニュースペーパー
村の老人:渡辺又兵衛(ザ・ニュースペーパー
なべやかん
井上純一
森下悠里
和崎俊哉
堀内正美
きくち英一
中田博久
黒部進
古谷敏
夏木陽介
タケ魔人:ビートたけし
みうらじゅん(特別出演)
リリー・フランキー(特別出演)
水野晴郎(特別出演)
岡田ゆういち
ギララ:破李拳竜


画像はhttp://www.hero-material.jp/2008/12/post_b623.htmlから。

他のギララに関連する記事は、こちらでどうぞ→http://d.hatena.ne.jp/asabatyou/searchdiary?word=%a5%ae%a5%e9%a5%e9


次はちょっと気になった記事がありましたので、紹介します→http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090305-00000018-sph-ent

これはあくまで普通の役者や歌手など、新しく芸能人を発掘する為のオーディションであって、自分のやりたい事とは違いますが、気になったのでリンクしておきました。


最後になりますが、気になった動画がありましたので、それも紹介します。

仮面ライダーアギト」と「魔法騎士レイアース」を合わせたMADです。
レイアースを観た事がない自分が、こんな事言うのもあれですが、レイアースって女の子向けの作品であるにも関わらず、何処か少年向けの作品を思わせる所があり、こういうヒーローソングが似合います。
それと主役の女の子が、後の「ふたりはプリキュア」(2004)の美墨なぎさ/キュアブラックに似ており、きっと影響を与えたのかもしれません。
話を少し戻しますが、レイアースって映像を観た限りではかなり面白そうなので、いつか観てみたいと思います。
またアギトについてですが、音楽がまだ古き良き時代のレトロな感じが漂っており、個人的には好きです(笑)。




シリーズ最大の異色作「ゴジラ対ヘドラ」(1971)の主題歌「かえせ!太陽を」です。
ヘドロや公害はもうありませんが、地球温暖化などもあって地球の危機は完全に去っている訳ではありません。
今現在でも通用すると思い、これを紹介しました。




ゴジラヘドラの戦いを一部を紹介した動画です。
ゴジラタツノオトシゴのようなポーズで、空を飛ぶ名(迷?)シーンも見られます。




乙女はお姉さまに恋してる(原作のタイトルは「処女はお姉さまに恋してる」。
ただし読みは「おとめはぼくにこいしてる」のまま)のキャラクターイメージソング「愛する人へ」です。
明るくてノリが良く、しかも歌を歌ってる堀江由衣さんの、綺麗で涼しげな声が最高な素晴らしい曲です!




ウルトラマンエースとベロクロンの戦いです。
前から思った事ですが、思いっきり怪獣の姿をしているにも関わらず、手から飛び道具攻撃するタイプはいなかったと思います。
これを見て、後のドラゴンボールや2D格闘ゲームに影響を与えたと思ってしまうのは、僕だけでしょうか?
それと余談ですが、この動画にある効果音の殆どが「ギララの逆襲」に使われていたりします(笑)。


今日はこれで終了します。
何だかゴチャゴチャしてしまった感じが否めませんが…。