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今日はグーグルの動画サイトで、「キングコングの逆襲」(1967)を観ました。
小さい頃観た事があるので、今回が初めてではないのですが、また観てみたいと思い、久々に観てみたのですが、怪獣の出番は意外と少なく、ドラマ部分がメインとなっており、しかも外人の役者が結構出演していますので、何だかハリウッド映画を観ているような感じでした。
実際、雰囲気や演出も日本というよりは、アメリカに近い感じがしました。
またメインのコングもゴリラらしい姿になっており、少なくとも「キングコング対ゴジラ」(1962)よりは、キングコングらしくなっていると思いました。
特に戦う理由がオリジナルと同じ、誰かを守る為であって、スーザンが「コング、戦っちゃ駄目!逃げて!あれは機械よ!殺されるわ!!」と言い、それを分かりつつもメカニコングに立ち向かっていく姿や、メカニコングに落とされたスーザンをちゃんと助ける姿は、本当にカッコ良かったです!!
さすが元祖怪獣王!!
主人公としてヒーローとして、実に申し分のない活躍をしてくれます!!
他にもゴロザウルスやオオウミヘビとの戦いや、メカニコングの最期など、本家を思わせるシーンが所々合って、オリジナルに対する敬意が感じられます!!
そもそも円谷英二氏はキング・コングに憧れて、日本でも怪獣映画を作るのだと決意した事もあって、彼だからこそ、ここまで拘ったのだと思います!!
またキングコングのテーマは「美女と野獣」という事もあって、やはり美女が出てくるわけですが、今回の場合スーザン役のリンダ・ミラーは、初代ヒロインのフェイ・レイや、76年版のジェシカ・ラング、2005年版のナオミ・ワッツと異なり、美人というより可愛い系なのが特徴です。
ある意味、今までのヒロインの中では、一番好きかも(笑)。
このブログを読んでいる方なら分かるかもしれませんが、僕は女性といったら美人・綺麗というよりは、可愛い系の方が好みなので(笑)。
ていうか、萌えが好きという時点で、可愛い系が好きなんだ!!って言っているようなものですが(笑)。
と、まぁこんな感じで色々と書きましたが、オリジナル版コングのファンである僕でも楽しめました!!
後の76年版や2005年版では、ただデカイだけの猿に成り下がっており、しかも嫌味なぐらいに恋愛部分が強調されちゃって、怪獣映画としての魅力に欠け、本来のコングの姿からかけ離れているのに対して、東宝版はオリジナルと同じで、ただ単にデカイだけの猿ではなく、ちゃんと怪獣・モンスターとして描いている分、こちらの方がオリジナルに対する敬意があると思いました。
それと最後になりますが、メカニコングの歩き方が妙にカッコ良かったです!
足音がサンダとガイラの流用なのが、また良かったですね!!(コングの足音の一部としても、使われていました)
画像はhttp://amasaki.web.infoseek.co.jp/drama/Encyclopedia/Japan/kingkong.htmlから。
音声は全て英語ですが、外人の役者が結構出演している事や、コング自体が元々アメリカ産という事もあって、まったく違和感がありません。
スタッフ
製作:田中友幸
監督:本多猪四郎
特技監督:円谷英二
監督助手:佐野健
脚本:馬淵薫
撮影:小泉一
音楽:伊福部昭
英語版プロデューサー:アーサー・ランキン・ジュニア
英語版演出:ポール・フリーズ
英語版台本:ウィリアム・J・キーナン
キャスト
カール・ネルソン司令官:ローズ・リーズン (声:田口計)
野村次郎一尉:宝田明
スーザン・ワトソン:リンダ・ミラー (声:山東昭子)
マダム・ピラニヤ:浜美枝
ドクター・フー:天本英世
フーの助手:堺左千夫、田島義文、草川直也、桐野洋雄
フーの手下:黒部進、伊吹徹、鈴木和夫
モンド島の老人:沢村いき雄
国連新聞記者:アンドリュー・ヒューズ
警部本部長:北竜二
エクスプロアー号乗組員:広瀬正一
キングコング:中島春雄
メカニコング、ゴロザウルス:関田裕
というわけで、今日はこの辺で終了します。