劇場版クレしんの中で最も高い評価を得ている、「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」(2002)を実写化したと言える「BALLAD 名もなき恋のうた」(2009)。
オリジナルの「嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」は、あくまでしんちゃんとお又のおじさんの友情が描かれていて、ドラマメインで作られていたのに対して、「BALLAD」の方では何故かお又のおじさんと廉姫の恋愛部分がメインに描かれているように見えます。
正直この部分を観た時は、少し嫌な気持ちになりましたね…。


何でクレヨンしんちゃんで、恋愛要素をメインにやるんだ?と…。


オリジナルでは、しんちゃんとお又のおじさんの友情が中心に描かれていたのが良かったのに、それを恋愛のせいで潰された気分になりました。
まぁこの映画だけではありませんけど、何で最近の世の中は恋愛ばかりに拘るのですかね?
ありとあらゆるメディアを見ても、あれも恋愛これも恋愛ばかりで、まるで恋愛がこの世で一番価値があるかのように振舞っています。
しかし、こんなに恋愛ばかりが強調されているのは、正直言ってウザいのも確かだったりします。
ていうか恋愛って、そんなに良いものですかね?
僕が思うに恋愛なんて、男と女の安っぽい愛をみんなに見せつけて、優越感に浸っているだけにしか思えないんですよね…。
偽物の愛を散蒔く恋愛なんて、俺は嫌いだ…。
キング・コングのリメイク版だってそうだ。
キング・コングはあくまで怪獣映画であって恋愛映画じゃないのに、リメイク版ではやけに恋愛要素が必要以上にデカデカと描かれていて、観ていて非常に嫌な気持ちになったものです。
そもそも怪獣映画というのは、漢の映画だ!!
怪獣はまさに男そのものであり、みんなの憧れなのだ!!
元祖コングは思わず男が憧れるようなカッコ良さがあったのに、リメイク版では単なる恋愛映画の主人公のようになってしまい、昔にあった力強さがすっかりなくなってしまった気がします。
コングの生みの親であるウィリス・オブライエンは生前に、「キング・コング大自然の脅威として描いている。だから荒々しくするべし」と言っており、後の作品のように人間的なコングや、ラブストーリーの主人公のようなコングを嫌っていたそうですが、リメイク版観ていれば、それが一番よく分かります。
東宝版についてですが、コングのデザインはいただけないですが、こちらはオリジナルと同じようにコングをちゃんと怪獣として描いており、恋愛要素はあくまでオマケ程度にしか描いていないのが、オリジナルに対する敬意が感じられると思います。
さて話を元に戻しますが、どうして今の世の中はそこまで恋愛に拘るのか?
これは弟が言っていた事のなのですが、今の世の中は技術の発達で、物は豊かになったけど心は貧しくなったと聞きます。
きっと現代人物は、恋愛依存症になる程寂しい人々になっているかもしれませんね…。
まぁ俺のようなモテない男がこんな事言っても、単なる負け犬の遠吠えやルサンチマンに過ぎないと思いますがね(笑)。

劇場版クレしんの中では、一番高い評価を得ている作品。
そのリメイク版と言える「BALLAD 名もなき恋のうた」は、これを乗り越える事は出来るのか!?
画像はここから。



2005年版のキング・コングのポスターです。
映画自体の出来は、納得できない部分がありますが、このポスターは怪獣映画らしさがこれでもか!!とばかりに出ていますので、気に入っております!!

画像はここから。


というわけで、相変わらず何が言いたいのかが分からない記事だったかもしれませんが、今回はこれで終わりたいと思います。

ふぅ…恋愛至上主義だなんて、早く消えるべきだぜ、まったく…。