今日は飛行機の事について、少し言いたい事がありますので、それをやりたいと思います。

怪獣映画の元祖「キング・コング」(1933)と言いましたら、キング・コングがアンを連れ去って、エンパイア・ステートビルに登り、そこで飛行機と戦うラストシーンが有名ですが、あそこに登場した飛行機はカーチス02C-2という種類だそうです。
初めて知った時は「本当にカーチスか!?」と思ったのですが、垂直尾翼の形が「つばさ」(1927)でドイツ機に扮していたカーチスP-1を思わせます。
この飛行機はこのページに寄りますと戦闘機ではなく、海軍の練習機だそうですが、普通練習機を戦闘用に使うものでしょうか?
そう思ってしまいますが、ウィキペディアに寄れば、あの練習機であるT-6テキサンも実戦に使われた事があるらしく、その事を考えればこれもありではないかと思います(第一キング・コングは作り話だし)。
これがそのカーチス02C-2です↓

キング・コングの時では車輪を覆うカバーがありませんが、この写真ではそれが付いています。
オリジナルでは監督のメリアン・C・クーパーと、アーネスト・B・シュードサックパイロット役で出演していますが(クーパーは第1次世界大戦中、戦闘機のパイロットとして活躍しており、勲章までもらった空の勇者だった)、2005年版では76年版でコングの着ぐるみ製作とスーツアクターを担当した、リック・ベイカーが演じました。
画像はHistoricAircraft.orgから。




それと2008年に作られたドイツの映画、「レッド・バロン」の対決動画がありましたので、それをいくつか紹介します。




今時の映画らしくCGを使用していますが、これはあくまで迫力やダイナミックさを出す為に使用している事もあって、そんなに悪い気はしません。
初めはCGをあまり良く思っていませんでしたが、今はCGも使い方・やり方次第で良くも悪くもなるという考えに変わってきました。
機関銃の音がイマイチ迫力がない事や、フォッカーD.7やファルツD.3といった、一部お馴染みの航空機が登場していない事が残念ですが、墜落する時は一部「空軍大戦略」(1969)の効果音が使われていたり、ソッピースキャメルやアルバトロスやスパッドなど、知名度が高い割にはろくに映画に出た事がない種類の登場、夜での戦闘シーンがあるなど、他の航空映画では中々見られない要素がある為、第1次大戦の航空機のファンなら、きっと楽しめるのではないかと思います。