今日は「ヘラクレス」(1958)を観ましたので、その事について書きます。
この映画はタイトルの通り、ギリシャ神話の英雄ヘラクレスを主人公にしたもので、仲間達と共に黄金の羊の毛皮を手に入れる物語を描いています。
本作の世界的大ヒットにより、イタリアではこういう怪力男が主人公のファンタジー映画が沢山作られるようになり、ヘラクレス役のスティーヴ・リーヴスという人も、B級映画俳優から世界的スターへと成長し、イタリア映画の存在価値が認められるようになりました。
同じアルゴナウタイの物語を映画化した「アルゴ探検隊の大冒険」(1963)と比べてしまいますと、全体的に地味で登場するモンスターも人食いライオン(原作で例えると、ネメアのライオンだろうか?)、猛牛、肉食恐竜然としたドラゴンだけですが(モンスターをメインにした作品ではないので、仕方ないと思いますが…)、展開もそんなにダラダラとしておらず、中々楽しめました。
しかしこの映画に出て来たドラゴンの鳴き声が、ゴジラとまったく同じ(第1作目から2作目までの声)だったのは、正直驚いたぞ(笑)!!
何だか洋画で日本の怪獣の鳴き声が使われる事って、滅多にありませんからね。
しかも洋画の怪獣映画にしては珍しく着ぐるみだったので、余計そう見えました。
着ぐるみの怪獣=日本というイメージがありますが、洋画って意外と着ぐるみ怪獣が多いような気がします。
僕が知っている範囲では「紀元前百万年」(1940)「知られざる島」(1948)「怪獣ゴルゴ」(1960)「巨大猿怪獣コンガ」(1961)「地底王国」(1976)「キングコング」(1976)「キングコング2」(1986)「クイーン・コング」(1976)「北京原人の逆襲」(1977)「極底探険船ポーラーボーラ」(1977)「知られざる土地」(1957)「ガルガメス」(1996)「プルガサリ 伝説の大怪獣」(1985)「大怪獣ヨンガリ」(1967)「イウォーク・アドベンチャー」(1984)「キラークラウン」(1987)「巨大怪獣ザルコー」(1996)「グジラ」(1998)「ゴーストバスターズ」(1984)「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲」(1980)「モンスター・パニック/アドベンチャー・オブ・カンフー・ラスカル」(1992)「I Giganti della Tessaglia(Giants of Thessaly)」(1961)「凸凹猛獣狩」(1949)「新・地底探険/失われた魔宮伝説」(1976)「フラッシュ・ゴードン」(1936) ぐらいですね。いや〜本当多いなぁ(笑)。


本編はこちら↓
Hercules (1958) 1/10

Hercules (1958) 2/10

Hercules (1958) 3/10
Hercules (1958) 4/10
Hercules (1958) 5/10
Hercules (1958) 6/10
Hercules (1958) 7/10
Hercules (1958) 8/10
Hercules (1958) 9/10
Hercules (1958) 10/10
※本当は直接動画を貼ろうと思いましたが、最後の部分だけ何故か貼れないようになっていましたので、このようにしました。


このヘラクレスは映画のヒットにより、続編もいくつか作られましたが、その中でもクリストファー・リーが出演した「ヘラクレス 魔界の死闘」(1961)が最も出来が良いらしいです。
今はYouTubeニコニコ動画などで、長い間観られなかったモンスター映画が沢山観られるようになりましたので、もし時間がありましたら、また観てみたいですね。



画像はPublicult - o 1 º com filmes em domínio público do Brasil! As Façanhas de Hercules (ITA - 1958)から。
参考はモンスターパニックReturns!―怪獣無法地帯 (Million mook―新映画宝庫) (単行本) イタリア産マッスル史劇の全貌
ウィキペディアにも詳しく書かれており、こちらもどうぞ→ソード&サンダル - Wikipedia
前の記事でも書きましたが、「GOD OF WAR(ゴッド・オブ・ウォー)」もきっとこの手の映画の影響を受けたんでしょうなぁ(笑)。