昨日は「豪勇ペルシウス大反撃」(1963)を観ましたので、その事について書こうと思います。


本作はブームになっていたイタリア製史劇の隠れた名作であり、2つの国の争いに巻き込まれたペルシウスの冒険を描いています。
展開は全体にゆっくりとしていますが、滅茶苦茶つまらないわけでもなければ退屈でもありませんので、そんなに気になりません。
主人公のペルシウスもこの手の映画の主人公にしては珍しく、全体的に爽やか系の好青年といった感じで、筋肉マッチョのおっさんとはまた違った良さが描かれています。
登場するモンスターは池から登場するドラゴンと、あらゆる物を石に変えてしまうメデューサというお馴染みのモンスターではありますが、ドラゴンは殆どオオトカゲか恐竜に近い姿で、メデューサも髪の毛が蛇の女性ではなく、1つ目の植物怪物といった姿で描かれていました。
ドラゴンについてはハリボテという事もあって、殆どずるずると歩き回るだけでしたが、造形は中々良く出来ている方だと思いました。
また間違いがあったのですが、よく本だと上半身しか作っていないと書かれていたり、火で倒されると書いてありますが、本当はほんの数秒間ではありますが全身がちゃんと映るシーンがあり、最期も火ではなく水中戦でナイフによる攻撃で倒されていました。
どうしてこんな誤りがあったのか?
オリジナルとアメリカ公開バージョンでは、違いがあったという事でしょうか?
それともその本を書いた人が、うろ覚えでやったのか?
本当の所は、僕にも分かりません。
メデューサについてですが、これはメデューサよりも彼女の住処である平原(?)の方が見物でした。
こいつの住処には石になった人々が沢山並んでおり、しかも薄く霧が漂っているのが、より一層幻想的な妖しい雰囲気があり、「タイタンの戦い」(1981)のメデューサの住処だった、薄暗い神殿とは違った良さがあります。
これらのモンスターを手掛けたのは、後にスティーブン・スピルバーグの「E.T.」(1982)でE.T.を手掛ける、カルロ・ランバルディで、そういう意味でも必見です。
決して何度も観たくなるような作品とは言えませんが、この手の映画が好きな方なら楽しめる映画ではないかと思います。

本編はこれ↓









参考はイタリア産マッスル史劇の全貌
実はアホアホ怪獣図鑑 第24回:ランバルディ式水中戦車というページにも本作の事が少し触れられており、ランバルディのモンスターの事も紹介されていますので、興味のある方はどうぞ。



それと話が変わりますが、今日はYahoo!オークションで、ギララのソフビ人形を注文する事に成功しました。
いつ頃家に届くかは分かりませんが、楽しみに待つ事にします♪



1枚目の画像は豆狸の我楽多ポン★ 宇宙大怪獣ギララからで、2枚目はThe Vault of Buncheness WHAT'S NEXT, A REMAKE OF THE GIANT CLAWから、3枚目はUndead Backbrain » Blog Archive » Review Guilala’s Boyish Grinから。