今日はアルフレッド・ヒッチコックの「サイコ」(1960)を観ました。
これを観ようと思った理由としては、自分が手掛けようと思っている特撮ヒーロー系の作品の参考にする為と、去年学校の授業で本作の一部を観た時に、その不気味な雰囲気に惹かれたというのがあります。
まぁ怖いもの見たさみたいな感じですね。
ストーリーは大変シンプルで分かりやすく、正体不明の何者かによって殺されたマリオンの謎を追う為、彼女の妹とその恋人が協力して立ち向かうというものですが、作りに全然無駄がなく、ダラダラとしていない為、観る者をまったく飽きさせません。
有名なヒロインの殺害シーンについても、DVDに収録されている特典映像によれば、原作ではヒロインは首を真っ二つに切断されて絶命するそうですが、本作ではそのグロ表現に頼ることなく、正体不明の殺人鬼に殺されるヒロインの恐怖を見事に描いております(これは他の殺害シーンにも言える事で、殺人鬼の姿をはっきり見せない所が、より一層恐怖感を出していると思います)。
ちなみに音楽を担当したのは、レイ・ハリーハウゼンの作品の音楽もいくつか手掛けているバーナード・ハーマンで、OPの観る者を不安にさせる緊張感のあるBGMや、殺害シーンで流れるあの有名なBGMが、さらに映画を盛り上げます。
あの殺害シーンで流れるBGMが怖い!とにかく怖い!
特に2度目以降は、そのBGMのテンポが少し早めになっているのが、余計に怖かったりします!!
あまりにもギャップがありすぎて、本当にハリーハウゼンの音楽を作曲した人か!?と思ってしまいました。
日本では「鳥」(1963)と本作では、「鳥」の方が評判が良かったらしいですが、僕としては「サイコ」の方が好きだったりします。
このように歴史に残る名作であり大変面白く、まだ観た事がない方は是非観てほしいと思っております。



1枚目の画像はPsycho (1960) sinepil.orgからで、2枚目はFSM Board Stunning Singular Performancesから、3枚目はPsycho (1960) – Blood - Blood, sick and poo - how do they do it - Pictures - Movies - Virgin Mediaからの流用。




動画もいくつかありましたので、もし良かったらどうぞ↓


サイコといえば、この殺害シーンは有名ですが、あまりにも有名であるが為にネタにされる事もあるそうです。
ニコニコ動画を観ていたら、「さよなら絶望先生」(2007)とアニメ版「星のカービィ」(2001〜2003)で、ネタにされたようです↓

子供向けの筈なのに、カービィの方がやけにグロイな(笑)。


それと話が変わりますが、ミルトン・アーボガスト探偵の人って、何処かで見た事あるなぁと思っていたら、「トラ・トラ・トラ!」(1970)に出てた人だったよ(笑)。