今日は「怪獣ゴルゴ」について語ろうと思います。
ゴルゴは1959年(1960年、61年という表記もあり)イギリスで作られた怪獣映画で、海外にしては珍しく怪獣を着ぐるみで撮影した事で知られています。
ストーリーも人間にさらわれた子供を助ける為に、母ゴルゴが救出に向かうという、実に単純で分かりやすいストーリーで、これは後に日活が製作する「大巨獣ガッパ」に影響を与え、子ゴルゴがトラックに乗せられて見世物にされるシーンでは、「スペクトルマン」のマウントドラゴンの輸送シーンの元ネタになりました。
監督はチャップリンの「ライムライト」で、美術監督としてデビューし、それ以降はレイ・ハリーハウゼン出世作「原子怪獣現わる」などの怪獣映画を手掛けた事で有名な、ユージン・ローリーです。
さて、この映画が海外にしては珍しく、日本のように巨大な怪獣を着ぐるみで撮影している事はさっきも書きましたが、ただ単に着ぐるみを使用しているだけでなく、通常の攻撃では死なない、生物を超えた生物として描かれています。
どうしてこうなったのか?
これは僕の想像ですが、イギリスはヨーロッパであり、歴史や文化もありますので、どこか日本に近い所があるのではないかと思います。
実際母親と、日本や西洋文化の違いについて、今日色々話し合ったのですが、それによるとヨーロッパの人々はアメリカ人とは異なり、物事をストレートに考える事はないようで、ある言葉から色んな意味を読み取る事があるそうです(「プリティ・ガール」という映画に、そんな感じのシーンがあるようだ)。
もう1つは首都のロンドンがドイツ軍の空襲を受けるなど、自分達の国がどうにもならない恐ろしい敵に襲われる恐怖を知っている事(同盟国のアメリカは真珠湾をやられた事はあるが、それ以外の所は空襲などの襲撃を受ける事はなかったらしい)、そして神話や伝説に登場するモンスターが豊富な事だと思います。
ここでも書きましたが、神話や伝説のモンスターは相手を見ただけで石にする事が出来る、あまりにもでか過ぎて全身を見るのに3日はかかるなど、思わず「ありえねぇ!!」「そんなアホな!!」と言いたくなるような、打っ飛んだ奴が多く、日本の怪獣にかなり近い存在と言えます。
そんな事もあってヨーロッパの方々には、日本の怪獣の概念が分かりやすいのかもしれません。
実際イギリスには、「巨大猿怪獣コンガ」や「大海獣ビヒモス」といった怪獣映画が存在し、それ以外のヨーロッパの国でも「クィーン・コング」(イタリア)、「冷凍凶獣の惨殺」(デンマーク)が存在しております。


画像はM1-Go «から。

という事で、こんな感じの文章になってしまいましたが、今日はこれで終わりたいと思います。
ゆっくりしていってね!!!