昨日は「ヘラクレス 魔界の死闘」を観ましたので、その事について書こうと思います。


冒険の旅から祖国に帰ってきたヘラクレスは、愛する恋人デイアニラ姫の気がふれてしまった事を知らされる。夢遊病者のように歩き回り、ヘラクレスの事も認識できない状態のディアニラ姫。巫女メディアに占ってもらったところ、魔界にある“忘却の石”を持ち帰れば、ディアニラ姫の意識が戻るとの事。そこで彼は親友テセウスとテレマクスを連れて魔界へと旅立つ。しかし、全てはディアニラ姫を我がものにし、ヘラクレスを葬り去ろうとするディアニラの叔父リコ王の策略だった。


当時ブームだったソード&サンダル映画の1つとして作られた、ファンタジー映画の1つ。
基本的にファンタジー映画といいますと、「オズの魔法使」やレイ・ハリーハウゼンなど、ちょうど同じ時期に作られていたファンタジー映画を観れば分かりますが、明るい雰囲気に包まれています。
しかしこの「ヘラクレス 魔界の死闘」は、ドラキュラ役者として有名なホラー映画スター、クリストファー・リーがラスボスとして出演している事もあって、少しホラー映画を思わせる、ダークファンタジーといった雰囲気が漂っているのが珍しいです。
実際吸血鬼が登場している時点で、もうそれっぽいですが(笑)。
雰囲気は世界観は良いのですが、ただ展開が少しダラッとしていたり、ラストシーンにあまり盛り上がりがないのは、ちょっと残念。
そこさえ良ければ、文句なしだったと思いますが…。


本編はこれ↓








スタッフ

監督・撮影:マリオ・バーヴァ
製作:アキレ・ピアッツィ
脚本:マリオ・バーヴァ、サンドロ・コンチネンツァ、フランコ・プロスペリ、ダッチオ・テッサリ
編集:マリオ・セランドレッリ
音楽:アルマンド・トロヴァヨーリ
美術:フランコ・ロッリ


出演

ヘラクレス:レグ・パーク(レジ・パークという表記もあり)
リコ王:クリストファー・リー
デイアニラ姫:レオノーラ・ルフォ
テセウス:ジョルジュ・アルディソン
テレマクス:フランコ・ジャコビーニ


この映画でヘラクレスを演じたレグ・パークの事は、まったく知らないのですが、このページによりますと、ちょうど同じ時期に活躍していたスティーヴ・リーヴスのライバルで、シュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガーの憧れのヒーローでもあったんだそうです。
話は少し変わりますが、シュワちゃんのライバルであるシルヴェスター・スタローンは、スティーヴ・リーヴスに憧れて体を鍛えるようになったそうで、そう考えると何だか因縁を感じます(笑)。


それと昨日(だったかな?)剣闘士たちの反逆を見ていたら、こんな本がある事を知りました↓

今は「グラディエーター」やリメイク版「タイタンの戦い」などの史劇映画が、ハリウッドで沢山作られてるけど、それらの原点はみんなイタリアにあるんだぞ!!という事や、マカロニ・ウェスタンやイタリアン・ホラーばかりが、イタリア映画じゃない!!という事を言いたいかのようです。
ちょうどこの時期から、ソード&サンダル映画に興味を持った事もあって、またセブンネットで買おうと思います(笑)。
個人的にはこんな調子で、チャールズ・ジェモラやレイ・“クラッシュ”・コリガンなどが出演した、ゴリラ映画の事もいつか一冊の本にしてほしいです(笑)。
まさに、こんな感じで(笑)。
ソード&サンダルって、思わず何度も観たくなるような面白さはないのですが、何故か1本観終わると、他の作品もどんな感じなのかな?と、つい観たくなってしまいます(笑)。
こういう映画も出番こそ少ないですが、怪獣が結構出ている事もあって、そこに惹かれているのかもしれません。
まぁ僕がCGが普及する前の、ファンタジー映画が好きだからというのもありますが(笑)。


画像も剣闘士たちの反逆から。

参考:イタリア産マッスル史劇の全貌SF MOVIE DataBank:ヘラクレス 魔界の死闘