今日はウル魔を読みましたので、その事について書きます。



オスマンから許可をもらったアニエスとエレオノールは、ミスタ・コルベールと一緒に地下を進んでいた。
途中でギーシュ達がお供に加わり、一行は目的地の秘密書庫に着いた。
それは、まるで巨大な図書館のようだった。
他のみんなはそれぞれの作業に取り掛かったが、コルベールだけは憂鬱そうな顔をしていた。
エレオノールがどうしたの?と話しかけると、今から数ヶ月前や1年ほど前に、ここを調査したいと言って、入ったきり帰ってこなかった人達がいるらしい。
実は彼がここの管理を任されるようになる前からも、地下通路に入ったまま帰ってこなかった人間の話はあり、ここが完全に閉鎖される理由もそれがあった。
エレオノールは、あまり変な事を言わないでと言ったが、それはとうとう現実の物となった…。
ちょうどその頃、キュルケは頼まれた資料と、タバサの為に彼女が好きそうな本を探していた。
だが場違いに落ちている本があったり、メガネに入れ歯や短剣といった、明らかにこの場には不似合いな代物が落ちていた。
しかも短剣にはさびと同化しかかっているが、明らかに血の跡があった。
急に怖くなったキュルケは、その場から逃げ出そうとするが、突き当りの本棚に、爪で引っかいたように残されていた文字を見て、思わず立ちすくんだ。
「タスケテ……タベラレル」
一方モンモランシーは、さっそく珍しいマジックポーションの調合の作り方を記した本を見つけて、熱中して読んでいた。
すっかり目的を忘れて、モンモランシーはめぼしい配合の方法をメモに書き写すのに忙しかった。
だがそんな彼女に、後ろから何かが襲い掛かった…!



今回は何だか西洋ホラーを思わせる物で、今までのエピソードにはない感じがしました。
この前は第22話の「ものいわぬ友だち」がお気に入りのエピソードだと言いましたが、こういうホラーというか恐怖感のあるエピソードも好きで、捨てがたいです。
敵のタランチュラについてですが、今までウル魔に登場した怪獣達の中では、一番世界観や雰囲気に合っている気がしました。
何だか本当に「タバサの冒険」に、敵として登場しても可笑しくありません。
個人的に好きなシーンは、キュルケが不自然に落ちている本や、入れ歯・メガネ・短剣を見つけたり、「タスケテ……タベラレル」の文字を見かけるシーンです。
あれは思わずゾッとして、恐怖感があって良いと思いました。

画像は【PS2】『ゼロの使い魔 迷子の終止符と幾千の交響曲』プロモーションムービー配信開始:カタコト日記〜日々の徒然〜から。



画像はタランチュラ - 怪獣wiki特撮大百科事典 - livedoor Wiki(ウィキ)から。




今回のエピソードに合った曲がありましたので、それを紹介します。


ゼルダの伝説 時のオカリナ」とムジュラの仮面で流れた、洞窟のBGMです。
洞窟のBGMという事もあって、暗い雰囲気が漂っています。
僕としては、地下のシーンで流すのに合っていると思います。
文章で言いますと「けれど、仕事は仕事なので仕方がない。二人はしぶしぶゼロ戦から離れると、名残惜しそうにアニエスに続いて地下への秘密通路へと歩いていった。」から、「古代の図書館と聞いて、ギーシュやギムリは発禁になった艶本があるかもと考え、モンモランシーは特殊なポーションの調合書、キュルケはタバサが喜びそうなものを探してみようかなと思ったのだ。」ぐらいまでです。





ドンキーコング64」で使われた、アステカンウインドにある不気味な神殿で使用されているBGMです。
姿は見えないけど何かがいる、ずっと誰かに見られていて狙われているという恐怖感があり、ホラー要素がある今回のエピソードには、本当にぴったり合っていると思います。
文章で言いますと、「屋内はひんやりとした空気に包まれ、足を踏み入れた彼らの頬を冷たくなでていった。」から、最後までです。





初代「バイオハザード」(多分)で、使用されたBGMです。
曲の作りに、明らかにその場には不似合いな代物が落ちている、あるいは存在しているという疑問さや気味の悪さが感じられ、僕としてはキュルケがメガネと入れ歯と短剣を発見するシーンで流すのに、合っていると思います。
文章で言いますと、「「何これ? メガネに入れ歯、それに短剣……なんでこんなものが落ちてるの?」ほこりの中から取り上げられたものは、明らかにこの場には不似合いな代物だった。おまけに、短剣にはさびと同化しかかっているが、明らかに血の跡がある。」の部分です。


ウルトラ5番目の使い魔 第2部 第24話「地底の秘密書庫」は、こちら