今日はウル魔の最新エピソードを読みましたので、その事について書きます。



トリステイン魔法学院のはるか地下、秘密書庫にやってきたアニエスと二人の教師に五人の生徒。
彼らはこの書庫に隠されているという、貴族たちの不正の証拠を見つけ出すために、広大な書庫の方々へと散っていった。
だが、まだ彼らはこの地下書庫のよどんだ空気に隠された、本当の秘密には気づいていない。
今アニエスは、滅ぼされた自分の故郷、ダングルテールの事に関連する本を読んでいた。
リッシュモンは死んだが、まだ直接手を下した奴らは残っている。
アニエスは情報を得ようとしたが、当時かなりの年齢ですでに故人となっていたり、傭兵メイジで本名かどうかも怪しいものも混じっていて、手出しのしようがないものも多かった。
ならばせめて、虐殺の命令を下した指揮官だけでもと思ったが、どういうわけか、そいつの名前が書かれている部分が破られていたのだった。
ちょうどエレオノールがやって来たその時、モンランシーの叫び声が聞こえてきた。
一行はすぐに駆け付け、モンモランシーを見つけたが、その姿を見て例外なく絶句した。
何と彼女は2メートルぐらいある、巨大な蜘蛛に襲われていたのだった!!
何とかモンモランシーを無事救出するが、コルベールは死んだ大蜘蛛を見て、ぞっとするくらい重い声で言った。
「これまで、地下に入って帰ってこなかった人たちは、みんなこいつにやられたんでしょうな」
震え上がったみんなは早速出ようとするが、キュルケだけがそこにはいなかった。
まさかと思ったそんな時、断末魔のような叫び声が聞こえてきた!!
すぐにキュルケを助けに行こうとしたが、天井や本棚の上から新しい大蜘蛛達が何匹も現れた!!
大蜘蛛達を倒しながらも、コルベールは他のみんなをエレオノールやアニエスに任せて、1人でキュルケを助けようとする。
だがその時、防犯用の魔法が動き始めた。
どうやらキュルケが蜘蛛達に襲われた時、思わず魔法を使ってしまったようだ。
ギーシュを初めとするWEKCのメンバーも加勢し、一行はキュルケ救出に向かった。
ちょうどその頃、キュルケは蜘蛛の大群に襲われていた。
もう駄目だと思った時、コルベール達が助けにやってきた。
早く脱出しようとしたが、防犯の魔法の影響で本棚から大量の本が吐き出されたり、またしても大蜘蛛が現れて、それを妨害しようとした。
大蜘蛛は糸を出して、コルベールを奥へ奥へと引きずり込もうとする。
誰もが諦めかけたそんな時、エレオノールが助けにやってきた。
アニエス達も合流し、一行は脱出を試みるが、後ろから蜘蛛達が追いかけてきた!!
だが正体不明の何者かが現れて、蜘蛛達をなぎ払って、一行のピンチを救った。
こうしてアニエス達は死にそうになりながらも、無事生還したのだった。



前回はジャパニーズホラーやゴシックホラーのような、雰囲気がありましたが、今回は大蜘蛛の大群に襲われるというパニックホラーを思わせる感じでした。
コルベールやエレオノールなど様々なキャラに、きちんと活躍や見せ場があり、みんなが主役といった感じでした。
個人的にコルベール先生が、一番良かった気がします。
普段は温和な性格ですが、大切な生徒を守る為には体を張りますし、実に先生らしい良い人ではありませんか。
一応このエピソードに登場した巨大蜘蛛は、かつて「ウルトラQ」に登場したタランチュラの別個体達が登場している事になっていますが、実際はQのタランチュラとは、単に巨大な蜘蛛である以外に共通点や繋がりはまったくなく、Qのタランチュラである必要性が何も感じられません。
作中でもロマリアに生息するという、ある種類の毒グモに似ているというだけで、タランチュラとは少し違う気がします。
それにタランチュラと呼ばれることはなく、単に大グモとしか呼ばれてませんし、もう別物として扱っても良いでしょう。
なので、タランチュラを紹介する時に、Qの物とは別の蜘蛛の画像も付けました。
話は変わりますが、蜘蛛って善なのか悪なのか、よく分かりませんよね。
見た目の不気味さで必ずと言って良い程、悪役として登場し、日本でも土蜘蛛という妖怪が存在しているぐらいです(ちなみにタランチュラの別名も、オオツチグモだったりする。念のため)。
1990年代に危険な毒蜘蛛セアカゴケグモが、日本に現れて騒ぎになった事もあります。
ですがアシダカグモみたいに害虫を食べてくれる益虫もいるし、魔除けのシンボルとして使われる事もあります(少し前、魔除けとして蜘蛛の絵が描かれた家を見たことがある)。
本当どっちなんだろう…?

画像はアニメ-スキ日記 ゼロの使い魔 〜三美姫の輪舞〜_から。




タランチュラ


2メートル以上の大きさである、巨大蜘蛛。
トリステイン魔法学院のはるか地下にある、秘密書庫に複数の個体が生息しており、入ってきた者達を捕食していた。
その正体はロマリアに生息するという、ある種類の毒グモの突然変異か新種、または過去数百年に渡って地下に葬られてきた人間たちの怨念だと言われいる。


Qのタランチュラの画像は怪獣ブログ2009年10月からで、バイオハザードの巨大蜘蛛はGiant Spider (Resident Evil Zero) Image Project Umbrellaから。




おまけになりますが、このエピソードに合いそうなイメージ映像です。

リメイク版初代「バイオハザード」に登場した、巨大蜘蛛です。
前回やこのエピソードの前半部分は、まさにゴシックホラーといった感じで、映像化したらまさにこんな感じでしょう。




ハリー・ポッターと秘密の部屋」にある、アラゴグの子供である大蜘蛛達が、ハリーとロンに襲いかかるシーンです。
後半で蜘蛛達が沢山登場する部分を読んだ時、真っ先にこのシーンが思い浮かびました。
何故か音楽が「パイレーツ・オブ・カリビアン」になっていますが(笑)。




ロード・オブ・ザ・リング(3と書いてあるから、多分「王の帰還」)」に登場する、大蜘蛛です。
ホラーとは少し違いますが、獲物に気付かれないように近づいて捕食するという、蜘蛛の恐ろしさを描いたシーンと言え、雰囲気が出ると思いました。
話は変わりますが、剣を持って巨大な怪物に立ち向かうシーンは、いかにもファンタジーらしくて良いですね。


ウルトラ5番目の使い魔 第2部 第25話「愚か者の勇者」は、こちら