昨日は「素晴らしき哉、人生!」を観ましたので、その事について書きます。




自分の夢を追いながらも、田舎の小さな町で過ごさざるを得なくなっていた青年ジョージ・ベイリーは、町一番の富豪であるポッターの圧力に負けず、真面目に働いていた。
家庭にも恵まれて、事業も好転しつつあったが、そんな彼に不運な出来事が起こる。
そして、クリスマスの晩に自殺を図ろうとした彼に、翼をまだ持っていない二級天使クラレンスが翼を得るために彼を助ける使命を受け、現れた。
クラレンスは「生まれて来なければよかった」と言う彼のため、特別に彼が生まれて来なかった場合の世の中を見せる。
一見何も変わっていないように見えるが、ジョージがいなかった世界になっている為、当然誰も彼を知る者は1人もいない。
それだけでなく、ジョージがいない事によって歴史が変わってしまい、殺人鬼になってしまった人や亡くなっている人までいた。
絶望に浸るジョージは、そこで最愛の妻メアリーと出会うが、そんな彼女から犯罪者扱いされ、おまけに知り合いの警察官達から銃で攻撃されてしまう羽目に…。
「自分はもうどうなっても構わない…。だから、元に戻してくれ!!」そう思った時、ジョージは元の世界に戻る事が出来た。
ちょうど、その日はクリスマス。彼は家族や仲間達に温かく迎えられた。
ジョージは改めて、人生や生きている事の喜びや、有り難みを思い知ったのだった。



普段は自分自身がいて当たり前と思ってしまいがちですが、もしも自分が本当にいなくなってしまったら…。
自分がいたから、ある人との出会いがあったり経験が出来た、自分がいたからこそ、この人は幸せになれたなど、何だか色んな事を考えさせられました。
たった1人いなくなってしまう事によって、歴史が大きく変わってしまい、改めて人生の偉大性や壮大性を思い知りました。
1人1人の存在が、みんな重要な存在なんだな…。
まさに失って初めて分かる、有り難みという奴ですね。
いや〜良い物を、見させてもらいました。
そういえばアニメ版ドンキーコングの最終回が、この映画によく似ていたり、原作のクレヨンしんちゃんでも、確か似たようなストーリーがあった事を考えますと、凄い作品だなって思いました。
スティーヴン・スピルバーグ監督や、黒澤明監督のお気に入りだというのも、何だか分かったような気がしました。
しかしその一方でbbhさん曰く、不幸せな人間が見ると死にたくなるという噂があるそうです。
「耳をすませば」にも似たような噂がありますが、これは本作が改めて自分の人生の素晴らしさに気付くストーリーという事もあって、不幸な人生を送って来た人にとっては、「じゃあ、俺の今までの人生は、一体何だったんだ!?」と、否定された気分になり、鬱になるからではないかと思います。



スタッフ

監督:フランク・キャプラ
製作:リバティ・フィルムズ、フランク・キャプラ
脚本:フランク・キャプラ、フランセス・グッドリッチ、アルバートハケット
音楽:ディミトリ・ティオムキン
撮影:ジョセフ・ウォーカー、ジョセフ・バイロック



キャスト

ジョージ・ベイリー:ジェームズ・スチュアート
メアリー・ハッチ:ドナ・リード
ミスター・ポッター:ライオネル・バリモア
クラレンス:ヘンリー・トラヴァース
ビリー:トーマス・ミッチェル


動画もありますので、もし良ければどうぞ↓


1枚目はX Meets Y Club Blogからで、2枚目は「素晴らしき哉、人生!」 かたすみでひっそりと・・・part2-ウェブリブログから。

参考は素晴らしき哉、人生! - Wikipedia


また本作に関する物で、良いページがありましたので、もし良ければどうぞ→素晴らしき哉、人生! −SummaArs 藝術大全