今日は「第9地区」を観ましたので、その事について書きます。



南アフリカ共和国ヨハネスブルク上空に突如宇宙船が出現。
そこに乗っていたエイリアン達(エビに似ている為、エビと呼ばれている)は、宇宙船が故障してしまった為、隔離地区である「第9地区」で難民として地球人と共存していた。
だが地球人とエイリアンの争いが絶えない為、MNU (英:MULTI-NATIONAL UNITED) と呼ばれる超国家機関によって管理・監視されていた。
MNUの職員であるヴィカスは、エイリアン達をさらに離れた彼ら専用の居住区域である第10地区に移住させるべく、立ち退き要請の同意を得るため第9地区を訪れるが、その道中に見つけた謎の液体を浴びてしまう。
ヴィカスの体は徐々に変化し、遂には片腕がエイリアンのようになってしまうが…。



宇宙人が地球にやって来るという、一見在り来りな内容に思えるかもしれませんが、決して侵略物ではなく、別に地球に用はないのに来てしまったという、「戦え!マイティジャック」のモノロン星人や、「It Came From Outer Space(それは外宇宙からやって来た)」の宇宙人を思わせる展開です。
またカメラアングルも、ドキュメンタリー物を思わせる感じで、あまり映画らしい物ではなく、中々新鮮味がありました。
今まで宇宙人といいますと、地球侵略を企む悪党だったり、E.T.ウルトラマンのような御人好しというパターンが多いですが、エビと呼ばれているこの宇宙人達はこのどちらのパターンにも当てはまらず、本当にその辺にいそうな、何処か身近な雰囲気がありました(それどころか、昔の黒人やインディアンみたいに、差別の対象になっているおり、彼らの立場ははっきり言って低めである。エビという言い方も軽蔑の意味を示している)。
とにかく、あまり例のないタイプの映画なので、まだ観てない方は観てほしいです。
多分SFとか宇宙人が出てくる映画が好きな人なら、きっと楽しめると思いますから。
それと関係ない話になりますが、この宇宙人達はエビと呼ばれているけど、エビというよりバッタかゴキブリに似てないか?




スタッフ
監督:ニール・ブロムカンプ
製作総指揮:ケン・カミンズ、ビル・ブロック
製作:ピーター・ジャクソン、キャロリン・カニンガム
脚本:ニール・ブロムカンプ、テリー・タッチェル
音楽:クリントン・ショーター
撮影:トレント・オパロッチ
編集:ジュリアン・クラーク




キャスト
ヴィカス・ファン・デ・メルヴェ:シャールト・コプリー(吹き替え:川島得愛
クーバス大佐:デヴィッド・ジェームズ(吹き替え:谷昌樹
クリストファー・ジョンソン(エイリアン):ジェイソン・コープ(吹き替え:斉藤次郎
リトルCJ(吹き替え:たなか久美
タニア・ファン・デ・メルヴェ:ヴァネッサ・ハイウッド(吹き替え:田中晶子
ニコラス・ファン・デ・メルヴェ:ジョン・ヴァン・スクール(吹き替え:佐々木省三
サンドラ・ファン・デ・メルヴェ:マリアン・フーマン(吹き替え:新田万紀子
ピエト・スミット:ルイス・ミナー(吹き替え:楠見尚己
フンディスワ・ムランガ:マンドラ・ガドゥカ(吹き替え:川村拓央
オビサンジョ:ユージーン・クンバニワ(吹き替え:藤真秀)
トーマス:ケネス・ンコースィ(吹き替え:木村雅史
ダーク・マイケルズ:ウィリアム・アレン・ヤング(吹き替え:仲野裕
ブラッドナム:ジェイソン・コープ(吹き替え:上田燿司
リヴィングストン:ナタリー・ポルト(吹き替え:小幡あけみ
モラヌー:ニック・ブレイク(吹き替え:宇垣秀成


動画もありますので、もし良ければどうぞ↓

個人的には、今時の映画の中では、これが一番面白かったと思います。


1枚目はkkk 『第9地区』からで、2枚目は第9地区 特集 【特別対談】芝山幹郎×滝本誠 その2 - 映画.comから。

参考は第9地区 - Wikipedia