昨日はひかりTV(お試し期間だが)で、第1作目のガメラを観ましたので、その事について書きます。



日本の日高教授らは砕氷調査船「ちどり丸」で、北極のエスキモー集落を訪れ、そこでアトランティス大陸にいたという謎の亀の調査中に、上空を飛行する国籍不明機を目撃する。ちどり丸からの通報によりこの国籍不明機をアメリカ空軍が追跡したが、反撃されたために撃墜する。だが、この国籍不明機は核爆弾を搭載しており、その爆発により、氷の下に8000年以上も眠り続けていたアトランティスの伝説の怪獣ガメラが突然目を醒まし、ちどり丸を撃沈して姿を消した。その後、世界各地で未確認飛行物体が目撃されたが、それとガメラと結びつけるものはいなかった。
ガメラ灯台の光に誘われて突如北海道襟裳岬に上陸した。人々を恐怖のどん底に落とし入れる一方で、崩れかける灯台に取り残された俊夫を救うという意外な一面も見せる。さらに熱エネルギーを求めて羊帝山の地熱発電所を襲撃したガメラだったが、自衛隊の攻撃の後、冷凍爆弾と発破でひっくり返ってしまう。後は餓死するだけと喜ぶ人々だったが、ガメラは手足を引っ込めてジェット噴流を噴射、回転ジェットで空の彼方へ飛び立っていった。
そしてガメラ羽田空港から東京に上陸し市街地を蹂躙、コンビナートで動きを止める。全国各地から集められる石油の熱エネルギーを次々と吸収するガメラに、人類はついに最終手段・Z計画の転用を決定。ガメラが悪者扱いされることを俊夫が嫌がる中、ガメラ伊豆大島への誘導作戦が始まった。



記念すべき、ゴジラに続く日本の怪獣スター・ガメラのデビュー作。
昭和シリーズでは対バルゴンが異色作と言われる事が多いが「モンスターパニック―超空想生物大百科」に書いてあった通り、初代こそが一番の異色作ではなかろうか?
一応子供を救うシーンは存在するが(自分で灯台壊したくせに、そこにいる子供を助けるなんて、なんなんだアンタ)、この頃はまだキャラが定まっていなかった為か、他の怪獣やモンスターと同様、都市を破壊して暴れ回ったり、さらに口から出す炎で人々を襲うという、後のシリーズからはとても考えられない、少しショッキングシーンもあったりする。
しかも劇中のセリフによると、現地の人々から悪魔の使者として恐れられていたらしいから驚きだ(後のシリーズでは、それを思わせる描写は全然ない事から、おそらくこの設定はなかった事にされたと思われる)。
また主役的存在の少年が亀大好き人間で、描く絵は全部亀で、さらにペットとして飼っている亀を学校に持ち込んで、友達と遊んだりしないなど、絵に描いたようなオタクで笑ってしまった(笑)。
特にガメラに助けられた後、すっかり彼に惚れてしまい、自分の亀がガメラになったと思い込んで、周りを気にする事なく、ひたすらその後を追い掛ける姿は、まさにアイドルや声優の追っかけそのものだった。
オタクって、この頃からいたんだな(笑)。「なんだ、俺らじゃん」って思っちゃったよ(笑)。
ラストシーンでその少年は「大人になったら、科学者になって火星にいるガメラに会いに行くんだ!!」と言っていたのは、夢があって良いけど、1年後にすぐ帰って来るけどな(笑)。まぁ仕方ないね
このように怪獣映画として見ると、いわゆるよくありがちで新鮮味はないかもしれないけど、ガメラ映画として見ると、かなり珍しい作品なので、興味のある方は是非どうぞ。


スタッフ
監督:湯浅憲明
企画:斉藤米二郎
助監督:阿部志馬
脚本:高橋二三
撮影:宗川信夫
録音:渡辺利一
照明:伊藤幸夫
編集:中静達治
スチール:沓掛恒一
製作主任:上嶋博明
美術:井上章(本編・特撮とも)
音楽:山内正
特殊撮影:築地米三郎
合成:藤井和文
照明:石坂守
操演:関谷治雄
助監督:石田潔
製作主任:川村清



キャスト
日高教授:船越英二
山本京子:霧立はるみ
青柳カメラマン:山下洵一郎
桜井俊夫:内田喜郎
桜井信代(俊夫の姉):姿美千子
桜井(俊夫の父):北原義郎
村瀬教授:浜村純
エスキモーの老酋長:吉田義夫
百姓の爺さん:左卜全
自衛隊司令官:北城寿太郎
米軍基地司令官:藤山浩二
米軍基地レーダー係:大川修
ちどり丸船長:小山内淳
魚兼の主人(俊夫の叔父):中田勉
アナウンサー:森矢雄二
防衛庁長官:大山健二
百姓の婆さん:村田扶美子


動画もありますので、もし良ければどうぞ↓

1枚目は映画 大怪獣ガメラ MOVIE-FANからで、2枚目はMONSTRULA.de - Szenenfotos (stills) zu GAMMERA THE INVINCIBLE (DAIKAIJU GAMERA)から。
参考は大怪獣ガメラ - Wikipedia




一応おまけになりますが、ニコニコ動画でこんな動画がありました↓

けいおん!」とガメラシリーズを合わせたMADです。
亀繋がりで作られたと思いますが、ただ単にBGMをガメラにしただけでなく、クレジットの出方までそれっぽくしており、思わずニヤリとしてしまいます。
どちらかといいますと、「けいおん!」のファンよりは、ガメラファンの方が楽しめるかもしれません。
他にも「けいおん!」と特撮を合わせたMADは面白いのが多いので、興味のある方は是非どうぞ→タグで動画検索 とくさつ! ‐ ニコニコ動画(原宿)