■ - asabatyouのなんでもブログ

昨日で光を持つ者さんのオススメである「サンセット大通り」を観終わりましたので、その事について書きます。

ノーマ・デズモンドは、かつてサイレント時代に大活躍したスターだった。
しかしそんな彼女も今ではすっかり忘れられた存在になっており、豪華な屋敷で執事のマックスと共にひっそりと暮らしていた。
現実を受け入れられず、過去の栄光にしがみ付いているノーマは、若い脚本家のジョー･ギリスと出会い、彼を使って再びハリウッドに返り咲こうとするが…。

世間から忘れられた事実を受け入れられず、いつまで経ってもスター気取りしている中年女優を主役にした、妙に現実感がある映画。
その事もあって単なる作り話ではなく、ある意味ドキュメンタリーというか、伝記や再現ドラマを観ているような感じがしました。
しかも出ている人達も、実際サイレント時代に活躍した人達が殆どなので、余計に説得力があります。
セシル・B・デミルやバスター・キートンといった大物も、出番が少ないながらも出演しており、サイレント映画が好きな人なら結構楽しめる内容ではないかと思います（ダグラス・フェアバンクス、ルドルフ・ヴァレンティノ、ジョン・ギルバート、グレタ・ガルボなども名前のみではありますが、登場しています）。
実はこの映画の主人公を演じているグロリア・スワンソンという役者も、本当にサイレント時代の大スターだったそうですが（あのチャップリンと共演した事もあるらしい）、この映画を観ていると、実際の彼女もきっとこんな生活を送っていたのではなかろうか？と思ってしまいます。
サイレントからトーキーに変わった時、映画界は新しい一歩を踏み出しましたが、その一方で多くのスターが声と見た目のギャップから、スターの座から転落していきましたからね…。まぁ中にはグレタ・ガルボみたいに、トーキーの時代に変わってもその人気は衰えなかった例外もいますが。
とにかく色んな意味で楽しめる映画なので、未見の方は是非観てほしいです。どちらかといいますと、先程書いたようにサイレント映画が好きな人の方が楽しめるかもしれません。

スタッフ
監督：ビリー・ワイルダー
製作：チャールズ・ブラケット
脚本：チャールズ・ブラケット、ビリー・ワイルダー、D・M・マーシュマン・Jr
音楽：フランツ・ワックスマン
撮影：ジョン・サイツ
編集：アーサー・P・シュミット

キャスト
ノーマ・デズモンド：グロリア・スワンソン
ジョー・ギリス：ウィリアム・ホールデン
マックス：エリッヒ・フォン・シュトロハイム
ベティー・シェーファー：ナンシー・オルソン
その他：セシル・B・デミル、バスター・キートン他

オリジナル劇場予告編です↓

1枚目はSunset Boulevard movie posters at MovieGoods.comからで、2枚目は» Sunset Boulevardから。
参考：サンセット大通り (映画) - Wikipedia。