昨日は光を持つ者さんのオススメで、「復讐するは我にあり」をYouTubeで観ましたので、その事について書きます。



1963年。当時の日本の人々はたった1人の男に恐怖していた。その男の名は榎津巌(えのきづ いわお)。
敬虔なクリスチャンでありながら「俺は千一屋だ。千に一つしか本当のことは言わない」と豪語する詐欺師にして、女性や老人を含む5人の人間を殺した連続殺人犯。延べ12万人に及ぶ警察の捜査網をかいくぐり、78日間もの間逃亡したが、1964年に熊本で逮捕され、43歳で処刑された。映画ではこの稀代の犯罪者の犯行の軌跡と人間像に迫る。



1963年10月から1964年1月まで、実際にあった西口彰事件を元にした小説を映画化したもの。
内容はどちらかといいますと、ドキュメンタリーに近い感じで描かれており、他の映画にあるような劇映画という雰囲気は、あまりありませんでした。
僕は西口彰事件の事は全然知りませんが、この映画が実際あった事を元にして作っている事を考えますと、単に登場人物が架空の人物に変わっているだけであって、他は実際に起こった事と殆ど同じと言っていいでしょう。殺人を犯すシーンも、実際にそれが行われた場所でやったというから、ある意味恐ろしい。呪われたりしないだろうか?演技とはいえ、そのやり方は妙にリアルで生々しいし…。
また短いながらもエッチシーンはありましたが、「水夏」や「処女はお姉さまに恋してる」や「初夜 〜ヴァージンナイト〜」のような恋人の愛情表現という感じや、「家庭教師のおねえさん」や「姉、ちゃんとしようよっ!」のようなコミカルタッチな雰囲気はなく、まさに獣のように本能のままにやっている感じがありました。何だか大人の世界という感じです。
何だかこんな解説になってしまいましたが、緒形拳さんの残忍で冷酷な殺人鬼っぷりを見るだけでも価値はありますので、興味のある方は是非どうぞ。
140分という結構長い映画ですが、まったくその事を感じさせません。


スタッフ
製作:井上和夫
脚本:馬場当池端俊策
監督:今村昌平
助監督:新城卓、北西洋一、森安建雄、中田信一郎
撮影:姫田真左久
撮影助手:門倉祐一、丸池納、原一男鈴木悟
録音:吉田庄太郎
美術:佐谷晃能
音楽:池辺晋一郎
編集:浦岡敬一
記録:石黒健治



キャスト
榎津巌:緒形拳
榎津鎮雄:三國連太郎
榎津かよ:ミヤコ蝶々
榎津加津子:倍賞美津子
浅野ハル:小川真由美
浅野ひさ乃:清川虹子
警部:フランキー堺
柴田種次郎:殿山泰司
馬場大八:垂水悟郎
畑千代子:絵沢萌子
吉里幸子:白川和子
吉野調査官:浜田寅彦
桑田警部補:園田裕久
市川刑事:浜田晃
口石刑事:辻萬長
ハルの旦那:北村和夫
ハルの麻雀友達:火野正平
ステッキガール:根岸とし江
「あさの」の客:佐木隆三
質屋の主人:河原崎長一郎
駅の助役:金内喜久夫
海軍主計中尉:小野進也
巌の少年時代:佐野大輔
被告の母:菅井きん
保護司:阿部寿美子
裁判長:石堂淑郎
河島弁護士:加藤嘉
警官:梅津栄
タクシー運転手:法月一生


本編はこちら↓
Veחgeaחce Ιs Μiחe (1979) 1/13
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1枚目は復讐するは我にあり[A4判] 今村昌平監督 出演:緒形拳/三國連太郎/小川真由美/倍賞美津子/清川虹子/白川和子/ミヤコ蝶々 1979年製作(製作国 日本) --- 映画パンフレット専門店 - 46番館からで、2枚目は事務職員へのこの1冊 「復讐するは我にあり」(1979 松竹)から。
参考:復讐するは我にあり - Wikipediaまたしても思い付いた、ウル魔用のストーリー - asabatyouのアキバ系(!?)ブログにある、光を持つ者さんのコメント