昨日と今日で「奇傑ゾロ」を観ましたしたので、その事について書きます。




19世紀初頭、まだスペイン領だったカリフォルニアが舞台。ロサンジェルス市長の息子ドン・ディエゴ・ヴェガがマドリッド選挙を終え、父母のもとに帰ると、父はラモン大尉の奸計に落ちて地位を奪われ、人々は知事アルヴァラードの執政におののいていた。父は我が子の軟派な伊達男ぶりに落胆するが、実は、やがてこの町を騒がす黒頭巾の義士、現われた場所に必ず“Z”の文字を剣で刻む“怪盗ゾロ”はドン・ディエゴその人だったのだ。当地の名門ドン・カルロス・プリート家に招かれた彼は、愛娘ロリータに恋するが、彼女は柔弱を装う青年に至極冷たい。その恋するはゾロ。それを知ってか余計、キザったらしく彼女の前で振舞うドン・ディエゴ(ここらは全くツボを心得た展開だ)。神出鬼没のゾロを捕まえようと躍起になるラモン一派はある夜、遂に彼をヴェガ邸に追い込むが、“自分の家”に帰っただけのゾロは、さっとディエゴに変身。今起きたばかりのような顔で出てきて、連中を煙に巻く。しかし、ロリータへの大尉の強引な求愛を見咎めたディエゴは、いよいよ達人ラモンの前で剣を抜き、その額に軽く傷つける。手をやったラモンの掌に写る“Z”の血文字……。



ジョンストン・マッカレーが生んだヒーローキャラ「快傑ゾロ」を、ダグラス・フェアバンクス主演で映画化した物。
後にタイロン・パワーアラン・ドロンアントニオ・バンデラスといったスター主演で何度も映画化されるが、その最初の映画化(映像化といった方が良いかも)がこれだ。
ストーリーはもう勧善懲悪のシンプルで分かりやすいもので、展開もダラダラする事なくテンポ良く進んでいく為、まったく飽きずに楽しめました。まぁ個人的にはフェアバンクスの映画をまた観てみたいと思っていたので、彼の姿を見る事が出来ただけでも幸せです♪


またこれで思った事ですが、「快傑ゾロ」を元にして何か作品を作ったら面白いのでは?
主人公は「ルパン三世」や「少年陰陽師」、「金田一少年の事件簿」のように、原作や元ネタで主人公であるキャラの孫で、普段は優しい性格だけど、あまり自己主張しない気弱な性格の少年だが、いざとなると祖父から受け継いだスーパーヒーロー”快傑ゾロ”となり、平和を乱す悪人を倒し弱き者達を次々と救っていくといった感じです。まぁよくあるパターンですけどね(笑)。もしやるとしたら、主人公の外見は金髪で青い目にしようかなと思っています。勿論音楽は調子の良いスペイン系の音楽で(笑)。


スタッフ
製作:ダグラス・フェアバンクス
監督:フレッド・ニブロ
原作:ジョンストン・マッカレー
脚本:ユージン・ミラー、ダグラス・フェアバンクス
撮影:ウィリアム・マクガン、ハリス・ソープ
B班監督:シオドア・リード



キャスト
ドン・ディエゴ・ヴェガ、セニョール・ゾロ:ダグラス・フェアバンクス
ペドロ軍曹:ノア・ビアリー
ドン・カルロス・プリード:チャールズ・ヒル・メイルズ
ドンナ・カタリナ:クレア・マクドウェル
ロリタ:マーゲリット・ド・ラ・モット
フアン・ラモン大尉:ロバート・マッキム
アルヴァラド知事:ジョージ・ペリオラット
フレー・フェリップ:ウォルト・ホイットマン
ドン・アレハンドロ:シドニー・デ・グレー


本編はこちらです。
サイレント映画ですが、チャップリンの「モダンタイムス」みたいに所々効果音が入っています。
いかにもスペイン系の音楽が、凄く雰囲気や味があって好きです↓








1枚目はFrom the Vaults 'The Mark of Zorro' (1920) The Daily Mirror Los Angeles Timesからで、2枚目はThe Mark of Zorro — TMDbから。
参考:映画 奇傑ゾロ - allcinema奇傑ゾロ - Wikipedia