昨日はチャップリンの「モダン・タイムス」を観ましたので、その事について書きます。



工場で働いているチャップリンは、ひたすら休む間もなく働かされて発狂し、トラブルを起こして病院に送られてしまう。
何とか無事退院出来たのは良かったが、無職となり新しい仕事を探すも、長く続く事はなかった。
そんな時チャップリンは、1人の浮浪少女と出会う。意気投合した2人は協力し合って働くが、やはりトラブルが起きてしまって長く続く事はなかった。
だがそれにもめげる事なく、2人は最後まで諦めず、前向きに生きていく事を誓うのだった。



僕がチャップリンサイレント映画にハマるきっかけとなった、いわば思い出の作品。
中学1年生の時、道徳の授業で初めて観たのですが(今思えば、多分担任の先生の趣味だったと思いますが)、あれは今でも忘れられないです。
さて久々に観ての感想ですが、今までは純粋に面白いと思って楽しんでいましたが、今観ると無職だったり失業だったり、仕事しても長続きしないなど、妙に今現在でも通じるものがあり、ちょっと笑えない軽く鬱になりそうな所があったりしました。
しかしそれでも笑えるシーンがあるだけで、何だかホッとするというか少し救われたというか、ちょっと気持ちが楽になれたりします。これはチャップリンが「今は不況で色々と辛くてキツイ事があるかもしれないけど、みんな最後まで諦めるな!頑張れ!」と言いたかったのかもしれません。ラストシーンが、まさにそれをよく表していると思いますから。
また本作を観た時、改めてサイレント映画の凄さを思い知った気がしました。だって音声ないのに「あぁこの人、こういう事言いたいんだろうな。これがしたいんだろうな」というが、見ていれば分かりますからね。チャップリンは「パントマイムこそ世界共通語だ」と言って、サイレントを愛しトーキーを嫌っていましたが、何だかそれが分かったような気がしました。


スタッフ
製作・監督・脚本・作曲:チャールズ・チャップリン
撮影:ローランド・トザロー、アイラ・モーガン
美術:チャールズ・D・ホール、ラッセル・スペンサー
編曲:アルフレッド・ニューマンデイヴィッド・ラクシン
演奏指揮:エドワード・バウエル



キャスト
工員:チャールズ・チャップリン
浮浪少女:ポーレット・ゴダード
キャバレーの主人:ヘンリー・バーグマン
工場の技師:チェスター・コンクリン
社長:アラン・ガルシア
強盗:スタンレー・スタンフォード、ハンク・マン、ルイ・ナトー


本編はこちら↓



1枚目はチャップリンの映画♪:はっぴー☆ステーション:So-netブログからで、2枚目は芸術的生活、 BOB DYLAN - MODERN TIMES (CD+DVD 国内盤初回限定仕様)から。
参考:モダン・タイムス - Wikipedia