昨日はこの前の日曜日に購入した「紀元前百万年」を観ましたので、その事について書きます。



山に住むロック族の青年トゥマクは、族長のアクホバの怒りを買ってしまい追放されてしまう。
そんな時トゥマクは、海に住むシェル族と出会い仲良くなるが、またしても問題行動を起こしてしまい追い出されてしまう。
だがシェル族の娘ロアナは、トゥマクを慕っていた為、彼と行動を共にするようになる。
2人は旅をするが、そこに様々な恐竜や巨大生物達が襲い掛かる。



恐竜やその他の古代生物を、全部トカゲやワニなど本物の動物を使って描いた、いわばトカゲ特撮の元祖的存在。
レイ・ハリーハウゼンが手掛けた恐竜映画の名作「恐竜100万年」のオリジナルで(とは言っても、本作も「Man's Genesis(人類の創生)」のリメイクらしいが) 、名優ヴィクター・マチュアロン・チェイニー・Jrが出演してたり、さらに「國民の創生」や「イントレランス」で有名な巨匠、D・W・グリフィスが一部監督していたらしいという噂がある、大変興味深い作品だ。
さてメインである恐竜達は先程書いたように、トカゲやワニに特殊メイクをして描いてるわけだが(ティラノサウルスのみ着ぐるみで描かれていたが、出来が悪いせいか出番が少なく、全身がはっきりと映るシーンはなかった)、流石に恐竜には見えないものの、やはり本物の動物を使っている事もあって、生の迫力があるのが最大の魅力だ。
その事もあって本作の恐竜登場シーンは、未使用シーンも入れて「ロボット・モンスター」や「美人島の巨獣」など、その後の低予算怪獣映画や恐竜映画に、やたら流用されまくった。その事もあってトカゲ特撮を使用した作品は、「大蜥蝪の怪」など映画を4本視聴すれば制覇したも同然だと言う。
ちなみに本作の恐竜の鳴き声は、後の「知られざる島(DVD題名:ジュラシック・アイランド)」のケラトサウルスや、ゴリラに似た野獣に流用された。
リメイク版の「恐竜100万年」と比べるとイマイチ影が薄いが、本作も中々面白いので、興味のある方は是非観てほしい。


スタッフ
監督・製作:ハル・ローチ
共同監督:ハル・ローチ・Jr
脚本:マイケル・ノヴァック、ジョージ・ベイカー、ジョセフ・フリッカー
特殊効果:ロイ・シーライト
音楽:ウェルナー・R・ハイマン



キャスト
トゥマク:ヴィクター・マチュア
ロアナ:キャロル・ランディス
アクホバ:ロン・チェイニー・Jr
オータナ:ジョン・ハバート
ヌポンディ:メイモ・クラーク


動画もありますので、もし良ければどうぞ↓

1枚目はOne Million B.C. - Wikipedia, the free encyclopediaからで、2枚目はBlogから。
参考:図説 モンスター―映画の空想生物たちあなたの知らない怪獣マル秘大百科モンスターパニック―超空想生物大百科