昨日は「原子怪獣と裸女」を観ましたので、その事について書きます。
本当は「偉大なるトボー」もこちらで観たのですが、容量の関係なのかどうかは不明ですが、途中で止まってしまい、最後まで観られませんでした。



核戦争後のアメリカ。ある谷間では奇跡的に7人の男女が生き残っており、一軒家で貧しい食糧を分け合って暮らしていた。しかし、その周囲には恐るべき怪物が棲息していた。その正体は放射能で人間が変身したミュータントだった。やがて生き残った人々は次々に怪物に襲われていった…。



ロジャー・コーマンが手掛けた、モンスター映画の名作。邦題に裸女と書いてありますが、実際はヒロインが水着姿になるだけで、裸になるシーンは一切ありません。
実際観ての感想ですが、はっきり言って残念な作品です。一応モンスター映画ではありますが、実際はグダグダした人間ドラマがメインで、モンスターは殆ど出てきません。おそらく登場シーンを全部集めてみても、多分10分もいってない気がする…(やっと出てきたと思ったら、あっという間に倒されちゃったし…)。ポール・ブレイズデルが自作自演したモンスターは、中々個性があってユニークで魅力がありますが、これでは物足りないです。
このように不満はありますが、怪物の正体が人間が変身したもので、さらに水が弱点など、明らかにウルトラマンジャミラの元ネタであり、そういう意味では観る価値があるかもしれません。
また「黒い蠍」や「大アマゾンの半魚人」などの作品に出演していた、リチャード・デニングという役者が本作にも出ていました。ひょっとしたら、この手の映画では御馴染みの俳優かもしれません。


スタッフ
製作/監督:ロジャー・コーマン
製作総指揮:アレックス・ゴードン
原作/脚本:ルー・ラソフ
撮影:ジョック・フィンデル
編集:ロナルド・シンクレア
音楽:ロナルド・スタイン
メイクアップ:スティーブン・クレソンズ
モンスターデザイン&造形:ポール・プレイズデル
プレゼンター:サミュエル・Z・アーコフ



キャスト
リック:リチャード・デニング
ルイス・マディソン:ロリ・ネルソン
ルビー:アデル・ジャージェンズ
トニー・ラモント:タッチ・コナーズ
ジム・マディソン:ポール・バーチ
ペイト:レイモンド・ハットン
ラデック:ポール・ヂュボフ
ネルソン:ロジャー・コーマン
三つ目ミュータント:ポール・ブレイズデル


本編はこちら↓
Day the World Ended (1955) 01 of 08
Day the World Ended (1955) 02 of 08
Day the World Ended (1955) 03 of 08
Day the World Ended (1955) 04 of 08
Day the World Ended (1955) 05 of 08
Day the World Ended (1955) 06 of 08
Day the World Ended (1955) 07 of 08
Day the World Ended (1955) 08 of 08


オリジナル劇場予告編です↓

また余談になりますが、本作は2001年にもまたリメイク版が作られたそうです。
この映画のリメイク版といいますと、どうも出来の悪いリメイク版ばかり作っている事で有名な、ラリー・ブキャナンが手掛けた「原子怪人の復讐」の方を思い出してしまうのですが、ちょっと驚きました。
モンスターはオリジナルと同様、伝統的な着ぐるみで描かれており、スーツアクターもこの手の作品では、もうすっかり御馴染みのブライアン・スティールらしいです。これはちょっと観てみたいです…!!


1枚目はDay the World Ended (1955) - Roger Corman Photos from Strange Creatures (Strange Creatures) on Myspaceからで、2枚目はmonster in venditaから。
参考:SF MOVIE DataBank:原子怪獣と裸女映画 原子怪獣と裸女 - allcinemaモンスターパニック―超空想生物大百科