■ - asabatyouのなんでもブログ

昨日と今日で「巨人ゴーレム」を観ましたので、その事について書きます。
以前観た事があったのですが（1914年という表記があったが、今思えばこの20年バージョンだったと思う）、ひろうすさんと一緒に少しゴーレムの事について話し合っていたら、何だかまた観たくなったので（笑）。

中世のプラハ、皇帝はゲットオからユダヤ人を追放する命令を出す。
ラビはゴーレムの像を作り、生命を吹き込んだ。ゴーレムはラビの命令を聴き、ユダヤ人達のピンチを救う。
だが自我が芽生えたゴーレムは、ラビへ歯向かうようになる。

有名なゴーレム伝説を映画化したもので、大魔神の元ネタとして有名。
パウル・ヴェゲナーが監督と脚本だけでなく、自らゴーレムを演じた人気シリーズ第3弾であり、完結編でもあります。
大魔神の元ネタという事もあって、内容はモンスター映画というよりは、異形のヒーロー物やロボット物といった感じで、まさにこの手の作品の原点と言えるでしょう。
まぁちょっとグダグダ気味ではありますが、後のSF映画などに影響を与えた傑作である事に変わりはありませんので、興味のある方は是非どうぞ。

スタッフ
監督：パウル・ヴェゲナー、カール・ボエゼ
製作：パウル・デヴィッドソン
脚本：パウル・ヴェゲナー、ヘンリック・ガレーン
原作：グスタフ・メイリンク
撮影：カール・フロイント
音楽：ハンス・ランズバーガー
美術：ハンス・ポルジグ、カール・リヒター
衣装：ロシュ・グリーズ
セット装飾：エドガー・Ｇ・ウルマー

キャスト
ゴーレム：パウル・ヴェゲナー
ラビ・レーフ：アルベルト・スタインリュック
ミリアム：リディア・サルモノワ
ファミュラス：エルンスト・ドイッチュ
ラビ・ジェヒュダ：ハンス・スターム
寺院の使用人：マックス・クロナート
皇帝ルホイス：オットー・ゲブール

またフィルムが現存してなくて、長い間観られなかった1914年の「ゴーレム」（15年という表記もあり）と思われる映像がありましたので、もし良ければどうぞ↓

パウル・ヴェゲナーが手掛けたゴーレムシリーズの第1弾で、後の「巨人ゴーレム」と同じように、ヴェゲナーが監督・脚本・主演も担当しました。
ゴーレムのデザインは殆ど同じですが、色が少し黒っぽく、体型も若干痩せている気がします。
残念ながら全部の映像は見つかっていないらしいですが、こうして貴重な映像を観る事が出来ただけでも、僕はラッキーですよ！！
しかしシリーズ第2弾の「DER GOLEM UND DIE TANZERIN（ゴーレムと踊る少女）」は、まだフィルムが見つかっていない、または現存していないようです。

1枚目はThe Chris Yambar Show TOP 10 SILENT MOVIES YOU HAVE TO SEE BEFORE YOU DIE.からで、2枚目は良い映画を褒める会。-ウェブリブログから。
参考：図説モンスター―映画の空想生物たち、モンスターパニック―超空想生物大百科、SF MOVIE DataBank：巨人ゴーレム。