昨日は近くの図書館で借りた「ハードル」を観ましたので、その事について書きます。



横浜で暮らしている有沢麗音は、同級生が万引きしている姿を目撃するが、逆に万引きをやった犯人だと誤解されてしまう。
いくら言っても周りの大人達は信じてくれず深く傷つくものの、友人達や文房具店のおばあさんの助けもあって、何とか救われるのだった。
それから麗音が中学生になったある時、父親の失職と両親の別れによって、母親の実家である東北の古川市で家族3人で暮らす事になった。
そこで新しい友達も出来たが、バスケ部への入部を断った事からいじめの標的にされ、とうとうこれが原因で建物の2階から落ちてしまって、生死の境をさまよってしまう。
騒ぎになる事を恐れて、大人達はこの事件は麗音が自殺しようとしたなどと言って事実を隠そうとするが、子供達は麗音を救う為に立ち上がるのだった…。



「ハードル 真実と勇気の間で」を劇場アニメ化したもの。
そもそもどうして観ようかと思ったかと言いますと、ストーリーが面白そうだった事と、声優さんが豪華だったからです(笑)。
まぁPTAが製作に関わっている事もあって、教育物のアニメなんだろうなとは思っていましたが、中々面白かったです。
PTAといいますと、何でもかんでも過剰に反応して規制したがるという、あまりイメージがなかったのですが、この作品はそういう変に堅苦しい雰囲気がなく、いじめや自分達を立場を守りたくて事実を隠そうとするなど、現実や社会を皮肉った描写があり、さらに友人を救う為に子供達が一致団結するという熱い展開もあり、個人的には名作だと思います。
ただ主人公であるはずの麗音が、途中から殆ど登場しなくなり、彼の弟である有沢佑樹とその仲間達の方が目立ってしまい、いつの間にか主人公(笑)になっている感じがありましたが(笑)。
でも良作である事に変わりはありませんので、未見の方は是非観てほしいです。

スタッフ
監督:出崎哲
アニメーション演出:棚橋一徳
絵コンテ: 四分一節子
制作プロデューサー:三上鉄男
原作:青木和雄(『ハードル 真実と勇気の間で』金の星社・刊)、吉富多美
脚本:小出一巳末永光代
キャラクターデザイン:四分一節子
音楽:中島優貴
主題歌:ゆず「なにもない」(セーニャ・アンド・カンパニー)



キャスト
有沢麗音:岸尾だいすけ
有沢佑樹:皆川純子
有沢美音:土井美加
有沢正樹:千葉一伸
仁科光:高森奈緒
小田良平:鈴村健一
遠岡達之進:日下ちひろ
遠岡賢之助:福山潤
じいさま:稲垣隆史
北野のおばちゃん:谷育子
駄菓子屋の店主:浅野史郎
馬場良治:さとう宗幸



画像はアニメ版 ハードル - 青木 和雄, 吉富 多美 感想・口コミ【JUGEM レビュー】から。


参考
映画 アニメ ハードル - allcinema
ハードル 真実と勇気の間で - Wikipedia


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