昨日は借りた映画の1本「クイーン・コング」を観ましたので、その事について書きます。



映画監督のルースは、偶然出会った青年レイ・フェイを主役にした映画を作る為に、早速クルー達と共にロケ地であるアフリカ奥地のジャングルへ行く。
そこで一行はクイーン・コングという、巨大なメスのゴリラと出会う。
儲けになると考えたルースは、クイーン・コングを生け捕りにして見世物にしようとするが…。



キング・コング」のパロディとして作られた、B級怪獣映画。
ストーリー自体はキング・コングの性転換バージョンといった感じで、特に目新しい部分はない。
しかしかなり低予算のせいか、合成はいかにも取って付けた感じで安っぽいし、クイーン・コングや敵の恐竜達の着ぐるみも、何だか遊園地のアトラクションや学園祭の出し物みたいで、かなりお粗末な出来だ。
一応パロディではあるけど、やたら歯が光るレイ・フェイ(明らかに元ネタのヒロインを演じた、フェイ・レイを意識したんだろうなぁ(笑))や、真っ赤な口紅を付けたホオジロザメ、クイーン・コングにブラやパンツを付けさせようとするなど、ギャグもちっとも笑えず、誰が観ても「なんじゃ!?こりゃ」としか思わないだろう。
リメイク版キング・コングを作ったディノ・デ・ラウレンティスは、本作の存在が許せず25年間も封印していたけど、個人的には大作ぶっていた割には糞つまらなかったリメイク版コングより、最初からバカ映画である事を全面にしている、こっちの方がマシだと思う(笑)。
また日本語吹き替え版では、広川太一郎さん・小原乃梨子さん・緒方賢一さん・広瀬正志さんなど、やけに豪華なメンバーが出演してるけど、何だか声優の無駄遣いといった感じが否めない(笑)。
そういえば広川さんは、同じような特撮映画「おかしなおかしな石器人」で元ビートルズのメンバーの1人、リンゴ・スターが演じる主人公を演じていたけど、何か縁でもあるのかな(笑)?


スタッフ
監督:フランク・アグラマ
製作:ウィルジリオ・デ・ブラシ
製作総指揮:キース・キャヴェリ
脚本:フランク・アグラマ、ロナルド・ドブリン
撮影:イアン・ウィルソン
編集:デヴィッド・キャンプリング
音楽:ザ・ペパーズ
美術:デイヴィッド・ブロックハート
衣装:ジョイス・ストーンマン
振付:ジリアン・グレゴリー
メイクアップ:ヴァニティ・フィリップス
オプチカル特撮:ジョン・リース



キャスト
レイ・フェイ:ロビン・アスクイズ
ルース・ハビット:ルーラ・レンスカ
ヴァレリー・レオン
ロジャー・ハモンド
バーバラ・アレン
スージー・アーサー
ジョン・クライブ
キャロル・ドリンクウォーター
ブライアン・ゴドフレイ
(日本語吹替版:広川太一郎小原乃梨子緒方賢一広瀬正志


オリジナル劇場予告編です↓

1枚目はgargola QUEEN KONG (1976)からで、2枚目は13 QUEEN KONG - Cine Art Produzione UK - 1976から。


参考
クィーン・コング 映画/ 作品情報 - Yahoo!映画
SF MOVIE DataBank:クイーン・コング
Queen Kong (1976) - IMDb