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今日は「クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁」のDVDを購入し、それを観ましたので、その事について書きます。
ストーリー
しんちゃんが風間くんやネネちゃんなど、御馴染みの親友達と遊んでいると、謎の女性・タミコが姿を現した。
彼女は未来から来たしんちゃんの花嫁で、未来のしんちゃんが未来都市・ネオトキオの支配者・金有増蔵に捕えられてしまい、彼を救う為には5歳のしんちゃんの力が必要なのだと語る。
半信半疑ながらもしんちゃんは、風間くん達と共に未来の世界へ行くが、そこで彼らが見たものは、華やかな大都市ネオトキオと、ネオトキオとは対照的に荒廃した春日部の町だった。未来の世界では地球に隕石が衝突し、その影響で日傘効果(舞い上がったちりが大気を覆ったため太陽の光が地上まで届かない状態)が起き、一日中夜のような状態になってしまっていたのだ。しんちゃんを捕まえているネオトキオの支配者・金有増蔵は電力を供給する会社の社長で、街の電力をすべて取り仕切っているのだという。
年老いたひろしとみさえ、大人になったひまわりや風間くん達の助けを借りながら、未来のしんちゃんを救う為に行動するしんちゃんとタミコ。
だがそんな彼らの前に、金有増蔵の手下である花嫁(希望)軍団が現れる。
果たして、しんちゃん達は未来の自分を救えるのか!?
感想&解説
劇場版クレヨンしんちゃん第18弾で、同時に生みの親である臼井儀人さんが、亡くなった後に作られた最初の作品。
4月8日にドラえもんとのタッグである、スペシャルで放送された事もあって、それで本作を観た方もいるのではないでしょうか?
実はこれが初放送された時、最初の部分を見逃してしまった事もあり、本作を最初から最後まで観るのは、今回が初めてです。
個人的に2000年代に入ってから作られたクレヨンしんちゃんの中では、これが一番面白くて楽しめました。と同時に、一番印象に残った作品です。
特にマサオくんやネネちゃんが、自分の大人になった姿を見て、あまりにも自分の理想とかけ離れていた事から、ショックを受けてしまう姿は、嫌でも忘れられません。もし子供時代の自分が、タイムマシンで今の時代に来たら、就職に失敗して殆どニート状態になっている今の自分の姿を見て、ショックを受けてしまうかもしれません(笑)。
まぁそれはともかく、最後は大人のしんちゃんを救う為に、御馴染みの仲間達が全員集合して一致団結する姿は、本当に感動しました。どんなに時は経っても、家族愛や友情は決して変わっていなかった所が、凄く良かったです。
一応この映画は未来が舞台となっていますが、僕は逆にしんちゃん達が過去の世界から、現在の世界にやって来たんだと思っています。
理由はクレヨンしんちゃんが始ってから、もう20年も経っているわけですし、その時しんちゃんと同い年、または年の近い世代は、今は20代の大人ですし、大人しんちゃん達とそんなに年が変わらないからです。
なので、大人しんちゃん達は、しんちゃん達が大人になった姿であると同時に、僕達自身でもあると言えます。いわば分身ですね。
おまけに華やかな大都市と対照的に荒廃した春日部の町や婚活など、現在社会に対する風刺も見られ、中々興味深いです。
また花嫁(希望)軍団では、白石涼子さん演じるリーダーが一番年上という設定らしいですが、どうも納得出来ない(笑)。
どう見たって、それ以外のメンバーの年上でしょう(笑)。だって見た目も声も老けてるし、全体的におばさんっぽかったし(笑)。まぁ神田朱未さんが演じるメンバーは別ですが(笑)。
それと本作の世界観は、フリッツ・ラングの「メトロポリス」(手塚治虫さんも同名で、尚且つ似たタイプの作品を作ったので、区別する為にこう表記する)を元にしているそうですが、「メトロポリス」が好きなので、これを知った時には非常に嬉しかったです。
まぁシロの子孫がちっとも活躍しなかったのが不満でしたが、まさに最高傑作と言える出来なので、未見の方は是非観てほしいです。
特にしんちゃんを幼い頃から観ている世代に、一番観てほしいです。
スタッフ
原作:臼井儀人
脚本:横手美智子
作画監督:原勝徳、針金屋英郎
美術監督:鈴木朗、皆谷透
イメージボード:岸義之
キャラクターデザイン:原勝徳、大木銀太郎
色彩設計:野中幸子
撮影監督:梅田俊之
ねんどアニメ:石田卓也
音楽:多田彰文、荒川敏行
音響監督:大熊昭
編集:小島俊彦
チーフプロデューサー:和田泰、杉山登、松下洋子、中島一基
監督:しぎのあきら
絵コンテ・演出:しぎのあきら、高橋渉
作画監督補佐:大森孝敏
ロボットデザイン:高倉佳彦
動画チェック:小原健二
音響演出助手:浦上靖之
特殊効果:干場豊(アニメフィルム)
CGI:つつみのりゆき
制作デスク:山崎智史、馬渕吉喜
宣伝プロデューサー:中西藍
プロデューサー:吉田有希、今川朋美(テレビ朝日)、鶴崎りか(ADK)、鈴木健介(双葉社)
制作:シンエイ動画、テレビ朝日、ADK、双葉社
キャスト
野原しんのすけ:矢島晶子
野原みさえ:ならはしみき
野原ひろし:藤原啓治
野原ひまわり:こおろぎさとみ
シロ:真柴摩利
桜田ネネ:林玉緒
佐藤マサオ:一龍斎貞友
風間トオル:真柴摩利
ボーちゃん:佐藤智恵
アクション仮面:玄田哲章
団羅座也:茶風林
金有タミコ:釘宮理恵
金有増蔵:内海賢二
涼子(花嫁(希望)軍団):白石涼子
朱未(花嫁(希望)軍団):神田朱未
春菜(花嫁(希望)軍団):近藤春菜(ハリセンボン)
黒沢(花嫁(希望)軍団):黒沢かずこ(森三中)
愛(花嫁(希望)軍団):はるな愛
あさこ(花嫁(希望)軍団):いとうあさこ
椿(花嫁(希望)軍団):椿鬼奴
金有電機CMナレーション:石井康嗣、あおきさやか
司会:大西健晴
TVナレーション:倉田雅世
ジャンク屋:楠見尚己
店主:菅原淳一
子供:笹島かほる、いのくちゆか
メケメケ団員:小田敏充、中田隼人
警備員:東龍一
大人しんのすけ:神奈延年
動画もありますので、もし良ければどうぞ↓
個人的には、「ヘンダーランドの大冒険」や「ブリブリ王国の秘宝」並みに好きな作品です。
余談になりますが、ラストで世界救った英雄として、大勢のお姉さん達にモテモテになっているしんちゃんを、タミコが叱りつけるシーンがありますが、きっとこの2人の未来は、今のひろしとみさえみたいになっているのかもしれない(笑)。
画像はMAIN FORCE PATROL 映画クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁と【クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁】2010年4月17日(土)公開 - 映画情報は『モデルバンク シネマ』〜model bank-CINEMA〜 Produced by model bankから。
参考:クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁 - Wikipedia、クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁 -アニヲタWiki-。