昨日は「放射能X」を観ましたので、その事について書きます。



ストーリー
ニューメキシコ州の砂漠で、連続惨殺事件が発生した。
唯一の生存者である少女は放心状態になっていたが、現場から採取された蟻酸の臭いを嗅ぐと、「Them!(奴らよ!)」と反応して泣き叫んだ。
彼女が言った「奴ら」とは何者なのか?
その正体は核実験の影響で、巨大化したアリ達だった!!



解説&感想
キング・コング」や「原子怪獣現わる」に続く怪獣映画の名作で、「空の大怪獣ラドン」や「エイリアン2」にも影響を与えた事でも有名。
実は本作を観るのは、今回が初めてではなく、2003年ぐらいに「原子怪獣現わる」とセットになっているクラシック・モンスター DVD Limited BOX 1 を購入し、それで観たのが最初でした。
しかしあの頃は、キング・コングレイ・ハリーハウゼンの作品みたいに、ストップモーション・アニメの怪獣にドップリとハマっていた事もあり(勿論、今でも大好きですが)、ハリボテで撮影されている巨大アリにどうも魅力を感じず、1回観ただけでそれ以降はまったく観ようとしませんでした。
でもネットや本で色々と調べてみたら、怪獣映画の名作として高い評価を得ている事もあり、もう1度観る事を決意しました。
実際に観ての感想ですが、前半は見えない敵の恐怖というサスペンスで、後半は人間達がどうやって奴らを倒すかという、ドラマ部分がメインでした。
このドラマ部分がまた良く、相手が巨大アリという事もあって、徹底的にアリの生態を研究し、奴らの対処法を考えるというのが、うそ臭さやご都合主義といった感じがなく、説得力がありリアルさがありました。
ハリボテで描かれたアリも、フリッツ・ラングが手掛けた「ニーベルンゲン ジークフリート」に登場したドラゴンのように、結構動いており、ハリボテ怪獣は嫌いだという人が観ても、満足出来るのではないかと思います。
ただ人間ドラマをメインに描いたせいか、巨大アリの出番は意外と少なかったです(笑)。


スタッフ
製作:デヴィッド・ウェイスバート
監督:ゴードン・ダグラス
脚本:テッド・シャードマン、ラッセル・ヒューズ
原案:ジョージ・イェーツ
撮影:シド・ヒコックス
編集:トーマス・ライリー
音楽:ブロニスロー・ケイパー
特撮:ラルフ・エヤーズ



キャスト
ベン・ピーターソン:ジェームズ・ホイットモア
ハロルド・メドフォード:エドマンド・グウェン
ロバート・グレアム:ジェームズ・アーネス



オリジナル劇場予告編です↓

今思ったのですが、地中から巨大な虫が襲って来る所は、「トレマーズ」にそっくりですね。
ひょっとしたら、この映画の影響を受けたのかもしれません。


1枚目は映画 放射能X - Them! MOVIE-FANからで、2枚目はPlanning Dept.Blog » Blog Archive » 放射能の恐怖から。

参考:放射能X - Wikipedia放射能X - みんなのシネマレビュー