今日で買ったDVDの「レッドバロンとサタン博士」を観終わりましたので、その事について書きます。


ストーリー
世界征服を企むサタン博士は、無敵の殺人ロボットを完成させたが、それを遠距離から操作する為のリモコン装置だけは作れなかった。
既にその装置を発明していたスコット博士から秘密を盗み出す為に、手下達を使って暗躍する。
それを阻止する為にボブ・ウェインは、父親から受け継いだ赤い覆面を被って、正義のヒーロー・カパーヘッド(日本公開版ではレッドバロンという名前に変えられたが、ここでは本家を尊重し、本名のカパーヘッドと表記する)となり、サタン博士の陰謀に立ち向かう。


解説&感想
連続活劇メーカーとして有名なアメリカのリパブリック社が製作した、勧善懲悪のSFアクション物(全15話)。
以前観た事がある「忍び寄る幽鬼/ファントム・クリープス ゾルカ博士の野望」と同じような映画ですが、「忍び寄る幽鬼」の方は全体的にグダグダ気味で、ロボットも出番が少なく、出て来ても大して活躍しないなど、色々と不満がありましたが、「レッドバロンとサタン博士」は比較的サクサクと進み、ロボットも主人公と戦ったり裏切り者を抹殺するなど、結構活躍しており、どちらかと言いますと、本作の方が楽しめました。
ただ主役のカパーヘッドのデザインがイマイチで、どう見ても覆面を付けた銀行強盗にしか見えないのがちょっと…。
いくらスーパーマンの使用許可が出なかったからと言って(ヒロインの名前がロイスのままなのは、その名残である)、もう少し何とかならなかったのでしょうか?
正直、あのデザインはないわ…。
ちなみにこのロボットの着ぐるみは、「海底下の科学戦」で使用された物の流用。
作った会社の関係や見た目から、リパブリック・ロボットやブリキ缶ロボットなどと呼ばれ(本作のイメージが強いせいか、サタン博士のロボットと呼ばれる事もある)、その後も「zombies of the stratosphere(成層圏ゾンビ団)」にも登場するなど、20年間も活躍した名物キャラクター。
今現在でもファンがいるらしく、新しく着ぐるみが作られたり、マニア向けの作品にも出演しているそうです。
個人的にはこのリパブリック・ロボットが登場した、「海底下の科学戦」や「zombies of the stratosphere」も、いつかは観てみたいです。


スタッフ
監督:ジョン・イングリッシュ、ウィリアム・ウィットニー
製作補:ハイラム・S・ブラウン・Jr
脚本:フランクリン・アドレオン、ロナルド・デヴィッドソン、ノーマン・S・ホール、ジョセフ・F・ポーランド、バーニー・A・サレッキー、ソル・ショア
撮影:ウィリアム・ノーブルズ
音楽:サイ・フューアー
特殊効果:ハワード&テオドア・ライデッカー


キャスト
サタン博士:エドワード・シャネリ
カパーヘッド/ボブ・ウェイン:ロバート・ウィルコック
スピード・マーティン:ウィリアム・ニューエル
トーマス・スコット教授:C・モンターギュ・ショウ
ロイス・スコット:エラ・ニール
ロボット:トム・スティール(ノンクレジット)


予告編です↓

1枚目はDr. Satanからで、2枚目はEduardo Cianelliから。


参考
映画 レッド・バロンとサタン博士 - allcinema
Mysterious Doctor Satan (1940) - IMDb
Mysterious Doctor Satan - Wikipedia, the free encyclopedia
Blog SF映画とロボット(その1)
SF映画100年史
このDVDに入っている解説書