昨日は図書館で借りたDVD「REX 恐竜物語」を観ましたので、その事について書きます。


ストーリー
生物学者・立野昭良と娘の千恵は北海道の山奥の洞窟で恐竜の卵を発見した。孵化した恐竜はレックスと名付けられ、千恵が母親代わりとなって育てるが……。


解説&感想
時は1993年。「ジュラシック・パーク」が大ヒットした事によって世界で恐竜ブームが起こり、その影響で作られた日本では珍しい恐竜映画。
当時アイドル的な人気があった子役・安達祐実さんの映画デビュー作でもあり、客足も好調だったらしいが、その内容は「E.T.」もどきというか、子供が恐竜の子供を拾いそれを大切に育てるが、良い金づるになると思った悪い大人達がレックスを付け狙うという、実に在り来りなストーリーで、これと言って特別面白いわけでもなく、かと言って滅茶苦茶つまらないわけでもなく、正直普通の映画だった。
主役のレックスを「E.T.」や「キングコング」(1976年版)で有名なカルロ・ランバルディが手掛けたわけだが、デザインや造形はともかく、動きがあまりにも作り物然とし過ぎており、特に歩いたり走っている時の姿は、本当におもちゃにしか見えず、正直観ていて辛い物があった。う〜ん、こんな下手な物を使うぐらいなら、ストップモーションでやった方が良かったのでは?個人的にはランバルディではなく、フィル・ティペットが参加してほしかった。一応一部は着ぐるみで描かれている事もあって、赤ん坊時代は人形で少年時代は着ぐるみでも良かったかもしれない。ゴジラシリーズのミニラもそうやって描かれていたしね。
また本作の公開後、監督が薬物所持で逮捕されてしまい、全国の映画館では上映が相次いで打ち切られたというのは、結構有名な話である。


スタッフ
製作:角川春樹奥山和由
監督:角川春樹
脚本:丸山昇一角川春樹
ダイアローグエディター:内舘牧子
原作:畑正憲『恐竜物語〜奇跡のラフティ〜』
音楽:朝川朋之
撮影:飯村雅彦
美術:稲垣尚夫
録音:瀬川徹夫
効果:倉橋静男サウンドボックス)
編集:板垣恵一、荒川鎮雄
特技監督:大岡新一
助監督:長谷川計二、原田昌樹
クリーチャークリエイト:カルロ・ランバルディ
コミカライズ:CLAMP
ビジュアルエフェクト:IMAGICA
制作協力:東映東京撮影所
製作:「REX」製作委員会
配給:松竹
主題歌:米米CLUB『ときの旅路 〜REXのテーマ〜』


キャスト
立野千恵:安達祐実
立野昭良:渡瀬恒彦
伊藤直美:大竹しのぶ
福富吉行:伊武雅刀
信田仙次郎:常田富士男
伊藤早苗:草笛光子
盛岡大助:平田満
愛川健太:山崎裕
坂本久夫:佐藤蛾次郎
CFガール:樹木希林
犬を連れた婦人:塩沢とき


予告編です↓

1枚目:DVD REX 恐竜物語2004-10-22発売 - DVD情報 allcinema
2枚目:ドルメンズ 『銀河鉄道キハ2000』 もはや『北京原人 〜Who are you?』しかない
参考:REX 恐竜物語 - Wikipediaモンスターパニック―超空想生物大百科 (Million mook―新映画宝庫)