今日は偶然専門チャンネルでやっていた「ドラえもん のび太の創世日記」を観ましたので、その事について書きます。


ストーリー
夏休みの自由研究に行き詰まっていたのび太たちは、ドラえもんひみつ道具「創世セット」で新たな宇宙を作り、地球型惑星の歴史を観察することになった。
新地球に誕生した人類の中には、のび太によく似た人間もいた。のび太は自分に似た人間たちについ肩入れし、その世界の神様となって彼らに力を貸してゆく。そして現代に近い時代、のび太に似た野美のび秀は、南極の大洞窟探検に出発する。そして彼らが目にしたものは、なんと地球の中の空洞に広がる、昆虫人による大文明だった。
昆虫人らは、この新地球では昆虫が進化するはずが、のび太が意図的に人類を進化させたため、昆虫は地底に隠れ住んでいた、と主張する。昆虫人たちは地上へ進出し、地上世界を取り戻そうとしていた。このままでは地上は戦火に覆われてしまう。果たして、新世界の運命の行方はいかに。


解説&感想
長編の劇場版ドラえもんシリーズの第16作目。
存在自体はリアルタイムで知っており、本編自体も小学生ぐらいの頃に一部だけ(?)観た覚えがあったのですが、本格的に観たのは今回が初めてです。
ドラえもんの映画といいましたら、日常生活に別世界の住人がやって来る、ドラえもん達が事件に巻き込まれて別世界へ行く、そこで事件を解決し悪党はタイムパトロールに逮捕されるという、毎回似たようなストーリー展開ですが(藤子・F・不二雄さんが生きていた頃は面白かったけど、彼が亡くなってから本当につまらなくなった)、本作はのび太が作った地球が舞台となっており、ドラえもんなどのお馴染みのキャラクターは、その惑星の住人達の成長や生き様を見守るという第三者的な立場で描かれている珍しい作品でした。
また悪役も一切登場せず、一見悪者に見える昆虫人間もただ地上で生活したいだけであって、悪意はまったくないという異色の物でした。
内容も1つの惑星の誕生から、様々な生物が誕生しそして人類も誕生する、人類と昆虫人達が対立し戦争が起こりそうになるなど、壮大なストーリーで中々見応えがあります。
勧善懲悪の冒険物も良いですが、こういう壮大なドラマを描いた作品も良い物です。
余談になりますが、もし昆虫人が人間と戦争をしたらのイメージ映像が出て来た時、昆虫人が使用していた兵器が「風の谷のナウシカ」みたいだったのは気のせいでしょうか(笑)?


スタッフ
製作総指揮・原作・脚本:藤子・F・不二雄
作画監督:富永貞義
美術設定:沼井信朗
美術監督:森元茂
撮影監督:高橋秀子
特殊撮影:渡辺由利夫
編集:岡安肇
録音監督:浦上靖夫
監修:楠部大吉郎
音楽:菊池俊輔
効果:柏原満
プロデューサー:別紙壮一、山田俊秀、小泉美明、木村純一
監督:芝山努
演出:塚田庄英、平井峰太郎
美術レイアウト:川本征平
制作協力:藤子プロ、ASATSU
制作:シンエイ動画小学館テレビ朝日


主題歌
オープニングテーマ『ドラえもんのうた』
作詞:楠部工、作曲・編曲:菊池俊輔、唄:山野さと子コロムビアレコード)


エンディングテーマ『さよならにさよなら』
作詞:武田鉄矢、作曲:千葉和臣、編曲:藤原いくろう、唄:海援隊(ポリドール)


キャスト
ドラえもん大山のぶ代
のび太小原乃梨子
しずか:野村道子
ジャイアンたてかべ和也
スネ夫肝付兼太
ノンビ、ノビ彦、ビタノ:林原めぐみ
ヒメミコ:巴菁子
王弟:加藤治
野比奈:辻村真人
スネ子:山田恭子
源頼光稲葉実
野美のび秀:井上和彦
出木松博士:速水奨
源しず代:玉川紗己子
チュン子:こおろぎさとみ
男女:中村大樹伊藤美紀
大統領:村松康雄
エモドラン:山田恭子
神の幻影:大塚明夫
昆虫人:大滝進矢
タイムパトロール隊員:秋元羊介掛川裕彦
運転手:岸野一彦
本屋:田口昂


主題歌です↓

1枚目:http://www.eiga46.com/?mode=search&pattern=detail&itemid=ato0057s
2枚目:Black Dora The only trustworthy source for Doraemon! Page 2
参考:ドラえもん のび太の創世日記 - Wikipedia