昨日は光を持つ者さんのオススメで、「市民ケーン」を観ましたので、その事について書きます。
ちなみにニコニコ動画ではなく、近くの図書館で借りました。


ストーリー
暗く荒廃した大邸宅ザナドゥの主、かつての新聞王ケーンが「バラのつぼみ」という謎の言葉を残して死んだ。彼の生涯をまとめたニュース映画の製作が進行していたが、経営者ロールストンはその出来に不満だった。ロールストンはケーンの最後の言葉の謎に焦点を絞るよう指示、編集者のトンプソンはケーンに近かった人間を歴訪する。二人目の妻で歌手のスーザン、後見人の銀行家サッチャーケーンの新聞「インクワイラー」の参謀だったバーンステイン、ケーンの絶縁した親友リーランド、大邸宅の執事の五人である。
トンプソンはまず銀行家サッチャーの回想録を調べる。ケーンは幼少の頃に戸外で雪だるまを作って遊んでいたところ、突如として大金持ちとなった。宿屋を経営する両親が、宿泊客から料金の抵当として金鉱の権利書を手に入れたためである。ケーンの母親は、彼の教育と財産の管理のためケーンを田舎から離す事に決めた。ケーンは後見人となったサッチャーに連れられてニューヨークに移った。
青年ケーンは、友人のバーンステインとリーランドと共に新聞経営に乗り出す。センセーショナリズムによってケーンの新聞は売上を伸ばすが、友人たちは彼の遣り口を批判する。しかしケーンは批判に耳を貸さず、大統領の姪と結婚しさらに上の権力を求めた。ケーンの政界進出の準備は着々と進むが、それと同時に妻との関係は疎遠になっていく。そんなケーンは或る日歌手志望の娘スーザンと出会い、彼女と関係を持つ。
圧勝を予想された知事選挙の前日、スーザンの存在を対抗馬にすっぱ抜かれたケーンは落選し、妻も彼の元を去った。ケーンはスーザンと再婚し、彼女のために巨大なオペラ劇場を建設する。彼はスーザン主演のオペラについて自分の新聞で大々的に宣伝したが、他社の不評は覆うべくもなかった。スーザンはそれを気に病み、ついには自殺未遂をしてしまう。回復したスーザンは大邸宅に幽閉されたが、やがて自己中心的なケーンから離れていく。そして死の間際最もケーンの近くにいた執事にも、「バラのつぼみ」の意味は分からなかった。
関係者たちとのインタビューによってケーンの生涯を辿ってきたトンプソンだが、結局「バラのつぼみ」の謎を解けないままザナドゥを立ち去る。ケーンの死後に整理されて燃やされる遺品の中、「バラのつぼみ」という文字が刻まれた橇(ソリ)があった。それは少年時代のケーンが雪山で遊んだものだった。


解説&感想
オーソン・ウェルズジョゼフ・コットンのゴールデンコンビによる、新聞王と呼ばれた1人の男の生涯を描いた映画。
その事もあって、伝記映画やドキュメンタリー映画に近い感じでした。
しかしオーソン・ウェルズがこの映画を作り出演した時、24歳だった事に一番驚きました。ビビるわぁ!
さらに音楽もヒッチコックハリーハウゼンの映画を手掛けた事で有名なバーナード・ハーマンで、編集も「地球の静止する日」や「サウンド・オブ・ミュージック」で有名なロバート・ワイズで、他のメンバーもやけに豪華なのも印象に残りました。
それとウィリアム・アランド、どっかで聞いた事がある名前だと思ったら、「大アマゾンの半魚人」や「世紀の怪物/タランチュラの襲撃」などのモンスター映画を製作した人でした。


スタッフ
監督、製作:オーソン・ウェルズ
脚本:オーソン・ウェルズ、ハーマン・J・マンキーウィッツ
撮影:グレッグ・トーランド
音楽:バーナード・ハーマン
編集:ロバート・ワイズ
美術:ヴァン・ボスト・ボルグレイス、ペリー・ファーガソン
特撮:ヴァーノン・L・ウォーカー
衣裳:エドワード・スティーヴンソン


キャスト
チャールズ・フォスター・ケーンオーソン・ウェルズ
ジェデッドアイア・リーランド:ジョゼフ・コットン
エミリー・ノートン:ルース・ウォリック
スーザン・アレキサンダー:ドロシー・カミンゴア
ケーン夫人:アグネス・ムーアヘッド
ウォルター・サッチャー:ジョージ・クールリス
トンプソン:ウィリアム・アランド
バーンステイン:エヴェレット・スローン
ジェームス・W・ゲティス:レイ・コリンズ


予告編です↓

1枚目は指田光の愛しの映画チラシギャラリー» ブログアーカイブ » 市民ケーンからで、2枚目は映画学メモ 映画学入門 Week8(その1)から。

参考:市民ケーン - Wikipedia