「眠り山の幽霊」と「異次元へのパスポート」

昨日は、後に「キング・コング」(1933年)を手掛ける、
ウィリス・オブライエンが製作した初期の作品「眠り山の幽霊」(1919年)を観ました。
今まで人形アニメ映画を作っていたオブライエンが、
初めてストップモーション・アニメを特撮として使い、人間と恐竜を共演させた短編映画です。
ティラノサウルストリケラトプスアパトサウルスといった恐竜が登場します。
この失われた世界で恐竜と出会う所は、
後の「ロスト・ワールド」(1925年)や「キング・コング」(1933年)へと受け継がれたと言えます。

眠り山の幽霊 その1

眠り山の幽霊 その2

※当時の技術では限界があったか、人間と恐竜が絡むシーンはありません。



次は「異次元へのパスポート」(1980年)
前々から観たかった、ウルフ・リザードトロール・レディの対戦動画がありましたので、
早速観てみました。
ウルフ・リザードはトカゲ男、トロール・レディはカバ女といった感じでユニークなデザインだ。
そんな2頭のモンスターの戦っている姿が、
初代スター・ウォーズにあったモンスター・チェスを思わせて、中々面白いシーンである。
よくファンの間では画面が暗くて観づらいと言われるが、そんなに気にならなかった。
個人的に残念だったのは、せっかく動きが綺麗なのにスピード感がなく、少し迫力がない所。
オブライエンやハリーハウゼンのように、動きが綺麗で尚且つスピード感があったら、
もっと迫力のあるシーンになっていただろう。
そう思うと実に惜しい。

ウルフ・リザードvsトロール・レディ

特撮は今は亡き、デヴィッド・アレンが担当した。




画像はオールポスターズAmazon.comから。