昨日で荒垣輝雄さんが演じた怪獣を全て紹介し終わりました。


その数は実に21体…


レッドキングゼットンガメラなど、今でも荒垣さんがかつて演じた怪獣は人気がありますが、それも荒垣さんが彼らを演じた事に寄って、ウルトラマンをいつも陰で支えていたおかげだと思います。

しかしそんな荒垣さんも他の俳優と同じで、自分の顔が出る事を最大の喜びにしていましたが、初めて怪獣を演じるように言われた時には「俺はこんな事をするために、俳優になったわけじゃないんだ!!」と思ったらしく、さらにとある口の悪い映画評論家から、「内臓俳優」と呼ばれた事もあったらしいです。

ですが、そんな厳しい状況でありながらも、内臓と言われたからには、その内臓にとことんなりきってやる!という気持ち、そしてテレビの前の子供達を喜ばせるために頑張った荒垣さんには、本当に感謝の気持ちで一杯であります!!


さらに荒垣さんは、こんな裏話を僕を含む怪獣ファンに教えてくれました。

昔ある所に、とある大学生がいました。彼は怪獣が大好きで、怪獣になりたいがためにウルトラマンのショーで、ウーの役で出演しました。ところがショーの最中に、火薬の火がウーのスーツに燃え移ってしまい、その大学生は出たくても出られずに、そのまま焼け死んでしまいました。

当時はニュースにもなり、この事件以来円谷プロではショーで火薬を使わなくなりましたが、段々忘れられていき、今ではその事件を知る者はいなくなりました。

一見着ぐるみを着て、ただドカスカやっていれば良いと軽く見られがちですが、スーツアクターは決して大袈裟ではなく、本当に命がけの職業なのです。どんなに暑くもチャックを1度閉められてしまったら、自分では絶対に、絶対に、絶対に出る事は出来ないのです。例え撮影中に火事や地震が起きても、決してそこから逃れる事は出来ないのです。

かつてゴジラを演じた中島春雄さんも、「俺達は特攻隊と同じなんだ。1度怪獣になったら、2度と生きて帰って来られるどうか分からないんだ!」と言ったらしく、ウルトラマンの撮影でも、御守りを手にして怪獣を演じた役者もいたそうです。

怪獣ファンなら、怪獣になってみたいと思うものですが、その怪獣を演じるのは本当に大変なんだという事を、是非分かってほしいです。

もし彼が生きていたら、怪獣ブログでpulog1さんや僕らと楽しく話していた事でしょう。

そう思うと非常に残念です。

今の特撮物では、そういう事故が発生したという事は一度もありませんが、くれぐれも安全第一でやって、もうあのような悲劇的な事故が、2度と起こらないようにしてほしいです。

大好きな怪獣を演じている時に亡くなってしまった1人の若者…

怪獣ファンとして、我々は彼に死を決して忘れてはなりません…。

画像はhttp://pulog1.exblog.jp/2836981/から。


http://pulog1.exblog.jp/2836981/なら、その事が詳しく書いております。

ちなみにゲスなゲスラさん=荒垣輝雄さんです。