今日はウル魔を読みましたので、その事を書きます。


ブロッケンとバキシムとの戦いを倒した後、才人とルイズはすっかりGUYSのメンバー達とすっかり仲良くなっていた。
しかしGUYS達がハルケギニアに来た=地球へ帰る事が可能になったという事である。
地球へ帰りたいという気持ちは確かにあるけど、ハルケギニアで知り合った仲間達と別れてしまうのは辛い。
地球へ帰るのか?それともこのままハルケギニアに残るのか?
才人は重要な決断をせねばならない時が迫っていた。
ちょうどその頃、タルブ村の近くの山では、すでに小さな事件が幕をあげていた…。


今回の物語のテーマは、もうずばり"別れ"でしょう。
いつかは帰らなくてはいけない事は分かっていても、ハルケギニアで長い間過ごしていくうちに、この生活がすっかり楽しくなってしまい、掛け替えのない仲間達もたくさん出来た。
本当に帰ったら良いのか?それともこのままここに残るのか?という才人の苦悩と悲しみが、これでもかとばかりに描かれていました。
何だか皮肉ですよね。
地球へ帰る事が目的だったのに、いざ帰る時が近づいた時、自分が今まで過ごしていた世界が逆に恋しくなってしまうのだから…。
しかも地球とハルケギニアを行ったり来たりする事も出来ず、この状態が続くのはたったの3日間だけであり、これを過ぎた後にまたやろうとしたら、最短でも3カ月もかかってしまい、今回のように必ずハルケギニアへと繋がる保障もありませんから、余計そう感じます。
人間だったら、人生で誰もが経験するであろう別れの時。
このエピソードでは、小説を読んでいるだけなのに、まるで自分が才人になったかのような気になり、ちょっとばかり心が痛みました。
なんだか「ウルトラマンA」の、第28話「さようなら夕子よ、月の妹よ」の逆パターンという感じがしました。
実際ウルトラマンAでは、南夕子はルナチクスを倒した後、仲間達がいる月へ帰って行きましたが、このウル魔ではどうなってしまうのでしょうか?
まさか才人が帰った後は、ルイズ1人だけで頑張っていくという事でしょうか?
しかしこの「ウルトラ5番目の使い魔」では、ルイズ以上に才人がメインに扱われており、ウルトラマンゼロの使い魔の世界観を繋ぐ重要な存在として描かれています(前にも言いましたが…)。
つまり事実上、真の主人公です。
才人がいなくなった状態でも、ウル魔は話を作れそうな気がしますが、果たしてそれは本当にウル魔なのでしょうか?
才人がいないウル魔なんて、ウル魔じゃない気がしますが…。
これは原作である、ゼロの使い魔にも言える事ですが、これも才人がいるんだからこそ、ルイズなどの美少女キャラクターが成り立つのだと思いますから。

画像は零之使魔 觀後感 - Sanatsu 的部落閣 - 巴哈姆特から。


画像は【楽天市場】ウルトラ兄弟(ULTRAMAN BROTHERS)下敷き(CN-2590233B):紙・文具 ひかりから。


それとこのエピソードに合いそうな曲がありましたので、それを紹介します。

処女はお姉さまに恋してる」の挿入歌で、榊原ゆいさんが歌う「さよならの囁き」です。
この曲は以前の記事でも触れましたが、この何処か卒業式を思わせる感じが、いかにもお別れという感じが出ており、きっと似合うのではないかと思いました。



ドラえもん のび太の宇宙開拓史」の主題歌「心をゆらして」です。
これもいわゆるお別れ系の曲であり、さらに後のドラえもんの作品でも使用されている程、完成度が高い曲であり、何よりこのエピソードに合っていると思いました。
関係ない話になりますが、この「ドラえもん のび太の宇宙開拓史」は昔ビデオを持っており、小さい時はよく観ていたものです。
今思えば、あの頃が懐かしいです…。



魔女の宅急便」にある、「傷心のキキ」です。
このまま地球へ帰ったら良いのか?それともハルケギニアに残るべきか?
才人の苦悩と葛藤を描くのに、相応しいBGMではないかと思いました。



クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険」のBGM集です。
この中の6:32辺りからのBGMが、才人の苦悩と葛藤を描くのに、合っているBGMではないかと思います。
実際クレしんでも、トッペマの誘いを断ってしまったしんちゃんが、本当にこれで良かったのかな?と表には出さなくても、その事で頭が一杯になっているシーンで流れましたからね。


ウルトラ5番目の使い魔 第91話「迷いと戸惑いと…」は、こちら