今日は借りたDVDの1枚「ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス」を観ましたので、その事について書きます。


ストーリー
1999年第1の月、地中海で原子力潜水艦が爆発事故を起こす。その事故こそ、有名な予言者であるミッシェル・ド・ノストラダムスの残した預言書の第2章第3節にある「海を照らす太陽に似た灼熱のせいで、ネグロポントの魚が灰焼きにされよう」という予言が的中した証拠であると新興集団であるノストラダムス教団の指導者ライズリーは観衆に説く。さらにライズリーは、「世界の滅亡は近く、その大災難から逃れるには、この手にある“失われた予言書”に従うしかない!」と説く。
一方、ブラジルのリオデジャネイロでは、サンバカーニバルが開催されていた。そのどさくさに紛れ、150万$のダイヤを手に入れたルパン三世は、銭形警部とのオニゴッコから逃れた旅客機の中で、ナマイキな少女ジュリアにダイヤを隠した人形を奪われてしまう。さらにジュリアの教育係として同乗していた不二子にも返り討ちにされる始末。
しかし、この機にもノストラダムスの予言は降りかかる。その予言とは、予言書の第7章62節にある「11人の勇者の載った大鷲が姿を消す」というもの。その旅客機にはサッカーのブラジル代表チームが同乗しており、機はハイジャックされてしまう。一路、旅客機はハイジャックグループの指示でモロッコへと向かう。
身代金の要求を待つ間、ひとまず女性と子供が解放される。しかし、数分後にハイジャックグループの所持していた時限爆弾が突然、作動を始める。ルパンと乗客らは、この混乱に乗じて犯人を取り押さえ、機から脱出することに成功。直後に旅客機は機体もろとも大爆発した。それを旅客機のそばから見守る不二子とジュリア。すると突然、後方からヘリコプターが現れ、2人のもとへ飛来する。不二子が抵抗を試みたが、ジュリアはヘリコプターに乗せられ、連れ去られてしまう。
不二子の話によると、ジュリアは巨大財閥であるダグラス財団の一人娘で、父親であるダグラスは、次期大統領候補に出馬するほどの大物。そのダグラス財団が所有する高さ1000mの世界最大のビル「アースビル」の最上階に秘蔵されている“失われた予言書”を5000万$の報酬で欲しがっている富豪がいるという。そのためには、どうしてもジュリアが必要になるのだ。不二子のIDでアースビルの下見に訪れたルパンであったが、ハイテクビルの警戒システムは他のビルには類を見ないほどの厳重さであった。
そこでルパンは、過去このアースビルへ唯一潜入に成功した老泥棒フィリップからネタをちょうだいしようと、あえて重犯罪者収容施設、通称「処刑島」へ潜り込む。フィリップに出会ったルパンであったが、同じく秘密を狙うノストラダムス教団のクリス率いる実行部隊の手によって、フィリップは死んでしまう。
かろうじて島から脱出したルパンは、アマゾンの河畔の村で少年セルジオに助けられ、別人として教団に従事していた不二子から、腕につけられたミサンガの遠隔操作によって洗脳されていたというカラクリを知る。フィリップが残したメッセージによると、彼の残した義眼こそが金庫室の認識キーを解錠するため、ダグラス親子3人だけが持つ固有網膜情報のコピーだったのだ。勝負はアースビルの最上階。
これまでも予言書のままに事件をデッチ上げてきたノストラダムス教団は、アースビルの崩壊を予言し、ビルのありとあらゆる場所に時限爆弾をセットした。ジュリアの誘拐脅迫にもかかわらず大統領選に出馬を表明しようとするダグラスと、ダグラスの妻にしてジュリアの母親でもあるマリアの葛藤も他所に、クリスはライズリーを裏切り、“失われた予言書”を自分のものにしようとアースビルへ強行突入する。人間のありとあらゆる感覚器を欺くバーチャル防衛システムの脅威に守られた金庫室へと潜入するルパン。
爆弾による連鎖爆発によって、アースビル倒壊のカウントダウンが進行する中、“失われた予言書”をめぐって、ルパン、クリス、ライズリーによる三つ巴の争奪戦が展開する。


解説&感想
前作「ルパン三世 バビロンの黄金伝説」以来、10年ぶりに製作された作品。
また今までルパン三世を演じていた山田康雄さんが亡くなった事もあって、彼がルパンを演じた最後の作品となり(その事もあって本作のエンディングでは、「永遠のルパン三世 山田康雄さん ありがとう」という追悼テロップが出て来る)同時に栗田貫一さんがルパンを演じた最初の作品です。
内容自体は当時問題になっていたカルト教団オウム真理教の事件に便乗したかのような物となっていますが(実際は便乗したものではなかったらしい)、無駄に長いというか色々詰め込み過ぎてる感じがして、正直ちょっとイマイチ…。もっと1つに絞って、スッキリとした感じでやってほしかったです。まあ近年に作られた物に比べれば、マシな方ですが(笑)。
後記憶喪失の峰不二子が、裸になって水に長時間浸かって冷えているルパンを暖めるシーンは、正直エロすぎです(笑)。


スタッフ
監督:白土武
脚本:柏原寛司伊藤俊也
製作総指揮:漆戸靖治
音楽:大野雄二
主題歌:坂上伊織「愛のつづき」
撮影:長谷川肇
編集:瀬山武司


キャスト
ルパン三世山田康雄(特報、予告編、TVスポット)、栗田貫一(予告編(第二弾、第三弾)、本編)
次元大介小林清志
峰不二子増山江威子
石川五ェ門井上真樹夫
銭形警部:納谷悟朗
ジュリア:安達祐実
ダグラス:阪脩
マリア:檀ふみ
ライズリー:小松方正
クリス:大塚明夫
バート:立木文彦
ティーブ:平田康之
スミス:吉川虎範
セルジオ:日吉孝明
老婆:定岡小百合
フィリップ:八奈見乗児
マリオ:荒川太郎
店の主人:辻村真人
エア・アテンダス:野村洋子
機内アナウンス:麻丘夏未
司令官:藤本譲
教団兵士:入江崇史
ハイジャッカー:石丸博也
ハイジャッカー:落合弘治
ミス・ブラジル:角田久美子日本テレビアナウンサー)
SP:藤井恒久日本テレビアナウンサー)


CM集です。この時はまだ山田さんが演じていますが、結果的にこれが遺作となってしまいました↓

1枚目:映画チラシ「ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス」(地方映画館名入) - 映画関連グッズ -【garitto】
2枚目:Lupin III – Farewell To Nostradamus - AWESOME ENGINE
参考:ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス - Wikipedia