今回は怪獣について語りたい事がありますので、それについて書こうと思います。
日本の怪獣物から、海外のSF映画やホラー映画まで、こなよく愛する男なべやかんさん。
彼が自身のブログで、怪獣という言葉は死語になりつつある事、妖怪やUMAはOKなんだけど、怪獣はダメみたいという事を語っていました。
ですが、これは仕方のない事ではないかと思います。
妖怪・モンスター・クリーチャー・悪魔・魔物・エイリアンなどと違って、怪獣は何となく言葉から受ける印象が子供っぽくて、幼稚なイメージがあるのではないかと思います。
これは特撮自体が"着ぐるみのキャラクターが、バトっているだけのテレビドラマ"と思われているのと同じように…。
それに他の異形の類と異なり、活躍できる範囲が非常に狭いというのも大きな致命傷ではないかと思います。
他のモンスターキャラは、映画・アニメ・ゲーム・漫画・ライトノベルなど様々な分野やジャンルで活躍出来ますが、怪獣は基本的に実写で作られた映画やテレビドラマにしか登場せず、それ以外の分野に登場したとしても、「クレヨンしんちゃん」や「ドクター・スランプ アラレちゃん」(リメイク版も含む)、「UG☆アルティメットガール」のように、まともに扱われる事はなく、お笑い担当キャラや色物キャラとしか存在を許されていないように思われます。
怪獣がこのような扱いを受けているのは、怪獣ブームだった当時、つまり怪獣が大人の物から子供の物へと変わり、それに合わせる形で怪獣も子供向けを狙った物へと変わった事ではないかと思います。
ゴジラシリーズやウルトラマンシリーズを観ていれば分かると思いますが、初期は全体的に大人をターゲットにしている事もあって、内容もシリアスで怪獣達自身も、大人の観賞に耐えられるものでした。
しかし子供向けに変わってから、一気に幼稚な物となってしまい、ゴジラウルトラマンもあまりにもふざけているとしか思えないストーリーや演出が続くようになりました。
これが怪獣の転落・衰退人生の始まりだったのではないでしょうか?
勿論、これはあくまで僕の勝手な想像にすぎませんので、本当の理由はよく分かりません。
しかし皮肉な事に、あまり扱いが良くない怪獣ですが、その鳴き声はアニメなどで、よく使われいたりします。
昔に作られた「ゲゲゲの鬼太郎」では、牛鬼の鳴き声はガメラの流用ですし、「幽☆遊☆白書」にもラドン(魔界魚や妖狐蔵馬の登場シーン)やガイラ(浦飯幽助の想像に登場した霊界獣)、ギャオス(飛影の炎殺黒龍波のシーン)、ゴモラの声(飛影が炎殺黒龍波を使った事に寄って、右手が自由に動かなくなった時に出てきた竜)が使われており、「つくってあそぼ」にもラドンやバランの声、「名探偵コナン」のゴメラはギャンゴの声、「アリスSOS」のティラノサウルス東宝キング・コングの声、「らんま1/2」の赤い竜はゴジラの声が使われていました。
これが証拠です↓

ゲゲゲの鬼太郎」→第2作 牛鬼

幽☆遊☆白書」→第13話第30話第43話第46話

名探偵コナン」→第63話

一応探してみたのですが、見つかったのはこれぐらいであり、全部見つける事が出来ませんでした…。
しかし何はともあれ、怪獣の鳴き声が結構色んな作品で使われていた事が分かります。
なので日本のモンスターキャラについては、怪獣があってこそ、ここまで成長出来たのかもしれません。
しかし最近では、こういう怪獣の鳴き声ですら、流用されなくなりました。
もう時代が違うというか、使う必要がなくなったのかもしれません。





1枚目の画像は三式保管所からで、2枚目の画像はタッコングが好き・・・丸くて。でも、踏むと痛い。:Atelier lbs 〜lbsの工房〜:So-netブログから、3枚目の画像も三式保管所から、4枚目と5枚目は視聴日記『大怪獣バトル』:Atelier lbs 〜lbsの工房〜:So-netブログから。

本当は「大怪獣バトル」シリーズは、ポケモンムシキングなどの子供向けアニメをそのまま実写にしたようなストーリーと世界観、そして怪獣達のあまりにも人間然とした演技の関係であまり好きではないですが、写真だけ見ていると中々面白いので、これはこれで良いんじゃないかと(笑)。

何だか何が言いたいのかが分からない記事になってしまったかと思いますが、今回はこれで終わりたいと思います。
今回は怪獣ファンを敵に回すような発言をしてしまったかもしれませんが、好きなものだからこそ、それに対するマイナスな面も見てしまったりするのです。
実際僕もこのブログで、アニメに対する不満もよく書いてきましたし…。