昨日はdailymotion.comで、前から観たかった「偉大なるトボー」を観ましたので、その事について書きます。



ストーリー
アメリカの天才科学者が、原子力ロケットでの危険な宇宙飛行を、人間に代わって操縦する心を持ったロボット・トボーを開発する。そんな事を良く思わない共産圏国が、スパイを送り込み科学者の孫を誘拐した!その孫を助ける為、トボーが動き出す!!
頑張れ!!僕らのトボー!!子供を守って、悪漢共をやっつけろ!!


解説&感想
世界初のヒーローロボットが登場するSF映画
実は友好的なロボットといったら、「地球の静止する日」のゴートが先に登場しているが、もっとフレンドリーな視点で描かれたロボットが、このトボーだ。
今までロボットといったら、悪の手先だったりモンスターの一種というイメージがあった為、ヒーローであるトボーは当時からすれば実に異色であり、新鮮味があったであろう。
実際トボーは「禁断の惑星」のロビー・ザ・ロボットや、「宇宙家族ロビンソン」のフライデー(この名前は日本で勝手に付けられた後付けであり、本家は単にロボットと呼ばれているだけで、名前はない)にも影響を与えたらしく、ヒーローだけでなく友達タイプのロボの原点とも言えるだろう。
もしトボーがいなかったら、ドラえもん鉄人28号鉄腕アトムなども、ひょっとしたら生まれなかったかもしれない。
今までの常識をぶち壊し、新たな常識を作ったトボーは、まさに偉大なるトボーであった。
映画自体の出来は、子供向けだとかあまり面白くないと言われるが、子供を飽きさせない為か、トボーは結構最初から最後まで出ずっぱりだし、展開もそんなにダラダラしてないし、個人的には結構楽しめた。
それにトボーのデザインも、俺好みのレトロ感溢れるクラシックで味がある物で、この手の作品が好きな方なら、絶対観て損はないと思う。
実は日本でもビデオが出ていたらしいが、最近原題をそのまま日本語で表記した、「トボー・ザ・グレート」というタイトルでDVD化されたので、興味のある方はどうぞ。


スタッフ
監督:リー・ショレム
製作:リチャード・ゴールドストーン
製作総指揮:カール・ダドリー
脚本:フィリップ・マクドナルド
原案:カール・ダドリー
撮影:ジョン・L・ラッセ
編集:バジル・ランゲル
音楽:ハワード・ジャクソン
特殊効果:ハワード・ライデッカー、テオドア・ライデッカー
SFX:コンソリダイテッド・フィルム・インダストリーズ社


キャスト
ドクター・ラルフ・ハリソン:チャールズ・ドレイク
ジャニス・ロバーツ:カリン・ブース
ブライアン・ロバーツ:ビリー・チャピン
アーノルド・ノルドストーム教授:テイラー・ホームズ
外国のスパイ:スティーブン・ジェライ
ポール:ヘンリー・カルキー
カール:フランツ・ローエン
マックス:ハル・ベイラー
ドクター・グスタフ:ピーター・ブロッコ
ギリガン/レポーター:アラン・レイノルズ
CIFCコミッショナー:ノーマン・フィールド
ジョンストン/レポーター:ウィリアム・シャラート
ミス・ベイカー:ヘレン・ウィンストン
トボー:ルー・スミス(ノンクレジット)


予告編です↓

本編はこちら→Dailymotion - Tobor the Great - a 映画& TV video


参考
VIDEOMARKET ONLINE
しゃれにならないセンス・オブ・ナンダー!?な日々 TOBOR THE GREAT 偉大なるトボー(劇場未公開)
Blog - 偉大なるトボー Tobor the Great(2枚目の画像は、ここからの流用)
SF MOVIE DATA BANK:偉大なトーバー
Tobor the Great (1954) - IMDb
映画 偉大なるトボー - Tobor the Great MOVIE-FAN
モンスターパニック 超空想生物大百科

1枚目はPlan 9... Tobor El Grande (1953) (V.O.S.E.) (Tobor The Great)から。